高校生

2024年1月27日 (土)

大学受験でDeferredされた時

 

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大学受験の結果は、Accepted(合格)とRejected (不合格)の他に、Waitlisted(補欠)やDeferred(保留)があります。

 

補欠は日本でもあるので想像はつきますが、問題はDeferredです。

Deferredは、Early出願の場合に起こるもので、出願の審査は延期されていて、その大学のRegular Decisionで他の学生の出願と一緒に再度合格が検討されるというステータスになったということです。

 

Acceptedをもらえれば喜べるし、Rejectedなら次の大学出願に気持ちを向けられるけれど、中途半端にDeferredされたときの心の持ちようは難しいですよね。

 

いい方に考えれば、合格を決定する前に秋学期の成績を見たいと思われているのだろうから、引き続き努力しよう、と思えます。

 

合格の可能性を高めるために、追加情報を大学に提出することも可能です。

ただ、大学にとって有用でない追加情報を提出してはAdmissions Officeに負担をかけすぎてしまい、評価に悪影響を及ぼしてしまうことも考えられます。

つまり、世界トップレベルの大学では、追加情報として国際レベルや全国レベルのコンクールでの受賞が新たにあれば出せるけれど、「通っている学校で先生方にいい生徒として表彰されました」レベルではいい影響を与えられないだろうと想像できます。

絶対に必要だと思えるものを提出するのがいいのでしょう。

 

 

スタンフォード大学の場合、Deferredをもらう確率は公表されていませんが、すごく低いと言われています。大学側は、可能な限り最終決定を下したい、との考えからだそうです。

 

といっても、ほとんどDeferredの学生がいないわけではなく、これまで私は何人かDeferredされた学生を見ています。

そして、残念ながら最終的にはRejectedを受け取っていました。

 

ネット上の情報を見ると、Deferredの学生は20%〜30%くらい合格するのでは、などと言われていますが、私がRejectedしか見ていないのは学生がローカルであることも関係しているのかもしれません。

 

前の記事でも書きましたが、基本的にローカル学生のEarly受験はスタンフォード大学の関係者(親族が、大学の先生や大学の何かに尽力してきた人、卒業生など)が多いです。

そのため、特に素晴らしい親族がいる場合、Early受験で一挙にReject決定してしまうのは申し訳ない、ということで一旦保留して最終的にRejectする、つまり「本当に素晴らしい学生で欲しかったのですが、最終的に残念な結果に」という感じにしていると噂されています。

これは、RejectへのSoft landing(緩やかな着地)と呼ばれています。

 

私は、ある学生さんのお母様に依頼されて、追加情報を作成したことがあります。

当時はSoft landingという言葉も知らなかったのですが、かなりなバックグラウンドがある親御さんだったので、EarlyでDeferredされていたという状況では難しかったのだろうと今にして思います。
(まして、追加情報がごくローカルで認められる評価のものだったので)


幸いなことに、この時は追加情報を学生さんが作成していないので、受験者本人の負担にはなりませんでした。
自分で追加情報を作成するローカルな学生さんのことを考えると、他の大学への出願に力を注ぐ方を優先するのも一つの考え方かなぁと思います。


学生さんたちにいい春が訪れますように✨

 

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2024年1月17日 (水)

高校のカレッジアドバイザー

 

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旬な話題でもあるので、久々に、大学受験のお話をします。

この近辺でよく話題になるのが、スタンフォードに入りたい場合にEarly Actionで受験するか、Regular Decisionで受験するかの判断についてです。

 

一般に、Early Actionでの受験の場合は、ジュニアの成績がものを言うので早くからAPなどを多く取っている必要がありますが、早く受験結果が出るので、もしEarlyで受かって入ればストレスが早いうちに無くなるという利点があります。

Regular Decisionは、通常の受験の方法で、シニアになってから時間をかけて受験の用意ができるという利点があると言われています。

 

スタンフォードではEarly Actionでの合格率は公表されていませんが、他の大学同様に、Earlyの方がRegularよりも合格率が高いと言われています。

 

Earlyの方が合格率が高いのならEarlyで受験した方がいい、という話になりますが、ここで問題になるのは、パロアルトの生徒にとってスタンフォードはご近所の大学だということです。

 

パロアルト近辺には、大学教授のご子息やスタンフォードの卒業生がたくさん生活しています。
つまり、プライオリティのある学生たちが多くいるということなのです。

 

ここでローカル特有の情報を持っているのが、高校のカレッジアドバイザーです。

マンモス高である公立高校のカレッジアドバイザーは、カウンセリングの回数は限られているし、いまいち!という評価をする家庭は多いと思います。

 

でも、実は、カレッジアドバイザーは近辺の公立高校のアドバイザーたちと集まって、生徒たちの受験結果を照らし合わせ、傾向と対策を話し合っています。

この地区では、どういう生徒がどういう大学に受かっているのか分析しているのです。

 

娘の時には、一般にはEarlyの方がRegularよりも合格率は高いという結果が出ていても、パロアルト市内の公立高校からスタンフォードの合格者の詳細を見てみると、家族がスタンフォード関係者でない生徒がEarlyで合格した確率は0%だと言われました。

そのため、家族に教授か卒業生がいない学生の場合には、Early受験には大反対しているそうです。

そして、将来のデータのため、我が家にスタンフォード関係者がいるか調査されました。

もし、カレッジアドバイザーのローカル情報がなかったら、多分、Earlyで受けて落ちていたのではと思います。

 

昔はうちの高校からの合格者も多かったのに、近年は厳しくなってしまったらしいのですよね。

パロアルトの公立高校に入学したものの、かなり厳しい状況を知って私立高校に転校し、無事スタンフォードに合格した学生もいます。
(親御さんのバックアップがかなり強力でないとできません💦)

 

ちなみに、この土地から受験するお薦めの大学は、東海岸のリベラルアーツカレッジのようです。

高い学費、いいご家庭のご子息とのお付き合いで必要な交際費、休みのたびに行き来するための飛行機代、親が時々行くための飛行機代やホテル代、その他諸々考えると、裕福であり教育熱心である家庭の子供しか選択できないですし、大学側としては多様性を求めて遠い州の学生を求めるので、お互いの相性がいいのですね。

私も、そんなカレッジの恵まれた寮を見ると、こんな大学入りたいな〜と思うのでした😊

 

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2023年7月10日 (月)

数学教師は女子に厳しい!?

 

娘が数学コンクールを楽しんでいた頃、ジョナサンという名前の男の子がいつも娘の上位にランキングされていました。
その後、そのジョナサンはお引越ししていなくなったのですが、新しいジョナサンが現れて、また上位にランキングしていて驚きました。
そして、そのジョナサンがいなくなった時、また更に新しいジョナサンが来て上位に。

いつもジョナサンってすごい!

と、我が家が尊敬する名前が「ジョナサン」となったのでした。

 

時は流れて、今もJonathan Leeや、Jonathan Huangなどとジョナサンがアジア系の名字とついていると、優秀な人かも?と無意識に思ってしまっている気がします。

 

ところで、少し前に、学術誌International Journal of STEM Educationに、面白いお話が出ていました。

教師たちが無意識の偏見を持っているかどうかを確認するための実験です。
アメリカ全土の400人以上の小中学校の数学教師を対象に行った調査ですが、その結果、男女平等が達成されたと考える数学教師ほど「女子生徒の数学能力」に対して偏見がある、ということでした。

 

その調査では、教師に数学の問題の解答セットを評価してもらったそうです。

その解答用紙には、性別や人種が想像できそうな名前が書かれていました。
たとえば、タニーシャ(黒人の女の子に多い)やコナー(白人の男の子に多い)などです。

それを知らずに、教師たちは採点しました。


そして、教師は学生の解答が完全に正確ではなかったとき、解答内容が同じであるのに関わらず、男子学生の解答の方を高く評価してしまうということでした。
選択式の問題ではなく、記述式の問題で部分点ももらえるような、少し曖昧な採点の場合には、女子は不利だということですね。

 

つまり、教師は、自分に偏見はないと思っていても、無意識の偏見があったということなのです。
また、その結果、男性が数学に対してより高い自信を持ち、数学を専攻する傾向があるということに結び付きそうだということでした。

 

こういう偏見は、以前から問題視されていました。
そのため、学区によっては学生をIDで管理して、解答用紙には学生が名前ではなくIDを記述し、教師に人種や性別がわからないようにする学校もあるそうです。

 

娘の学区でも、そのようなID管理の方法がいいのではないかと案が出たこともあったそうです。
でも、例えIDで管理していても、筆跡で教師は誰の解答かわかってしまうということで、その案は流れていました。
(現在、どうなっているかは分かりません)

 

娘が女子ということで「無意識の偏見がある採点」をされてきたかは分かりません。
ただ、答案を返してもらった後、部分点に異論がある場合には、先生に個別に話をしに行って加点してもらっています。
だいたい加点してもらえていたので、やはり点数は曖昧なものなのかもしれませんね。
アメリカでは、何も言わないと損をする、ということかもしれません💦

 

 

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2023年5月15日 (月)

大学が決まる季節

 

日本で会社員をしていた頃、語学訓練のクラスが定時以降にありました。
通常は10時まで残業していましたが、その日だけは早く帰ることができて、会議室で英語を習っていたのでした。

その帰り道、帰宅に使う電車が同じ先生(アメリカ人)と話していた時のこと。

 

私「(先生が)みんなに卒業した大学名を聞いたのはびっくりしたわ。

 高卒の人に、大卒のエンジニアの中で一緒に仕事して大変じゃないかって聞いたのは、もっとびっくりしたわ。

 厳しい質問だったと思う。

先生「え? だって、○○だって、別の生徒にどこの大学だったか聞いていたじゃない

私「それは、彼女は、彼の勤続年数から考えて院卒ってわかってたからよ

先生「つまり、日本人は学歴にコンプレックスがあったり、大学のランクにもステイタスを感じてコンプレックスを持ったりするんだね。

 もし、コンプレックスがあるなら、今から行きなおせばいい。

 アメリカは、違うなぁ。

 僕は、自分の無名な大学が好きだし、皆、普通に言うよ。

 

う〜ん。何と言えばいいのだろう。。。当時(今もだけど)、もっと深く話をする能力もなく、何も言えませんでした。
そして、先生は特に自分の発言を指摘されても気にすることなく、笑顔で帰宅して行ったのでした。

今思えば、そういう考え方や文化の違う人との接点を(大昔に)与えてくれた会社は有り難かったなぁと思います。

 

今、5月になり、高校生シニア(最高学年の4年生)たちは卒業後の進路が決まったところです。

語学訓練の先生が言っていた通り、確かに、こちらでは親子ともに普通に受かった大学の話をします。

それは、大学の知名度や難易度によって進学先を決めない場合も多いから、ということもあるかもしれません。

大学の合格通知が揃った後、それぞれの大学が提示した条件によって、自分に合った大学を選ぶのですが、その条件がいろいろなのです。

 

よく知られているのが、奨学金やファイナンシャルエイドです。
学費全額免除を提示した大学が少人数教育のリベラルアーツだったりしたら、知名度の高い大学よりも選ぼうと思う人は結構いるのではと思います。


その他にも、入学時に専攻が決まる大学か、その場合は、どの専攻に受かったのか、万一の時には専攻変えが可能か、なども選ぶ基準になります。


また、自分には どのような特典を与えてくれるのか、例えば、州内のある公立大学には いいHonors Programsがあり、Honors Programsに選ばれた学生は一般学生よりも先にクラスが取れ、キャンパス内にあるHonorsの学生たちだけが入れる特別な寮に4年間入れ学部の間にリサーチがもらえ、一対一のアカデミックアドバイス付き、そしてトランスクリプトにはHonors Programsの学生であることが記述される、と心惹かれる特典の数々がついています。(さらにかなりな奨学金がつくのだから、UC BerkeleyやUCLAに合格した学生も、悩むという。。。)


他の州内の公立大学では、寮の契約時に(追加料金を払うと)一人部屋をもらえるシステムがあったり、大学によって、本当に色々な違いがあります。


他にも、課外活動がしやすさ(バレエ学校の友人たちは、ダンス系に強い大学を選ぶ子が多かった)や、日本人からはちょっと珍しい理由:特定の宗教活動のしやすさを考えて(その大学の周辺はその宗教の活動が盛ん)、選ぶということもあります。

 

いろいろな条件を考えて、本人と家族が悩んで決めた大学なので、やはり大学への愛着も出てくるし、家族はこれまでの困難が終わるということで喜びもひとしおなのでしょう。


ハーバードの学生の親にも、普通に、「あなたは知らない大学だろうけれど、息子にとってはドリームスクールなのよ!嬉しくて!」と笑顔で話していたり、スタンフォードの教員をしている知人が「娘が通っているのよ〜」と(自分の大学ではなく)娘さんの通っている あるCSUのTシャツを着ていて、娘さんへの愛情たっぷりの様子を見ると、ほのぼのとします。

 

高校生シニアの皆さん、ご家族の皆さん、お疲れ様でした。
秋からの大学生活が、楽しく過ごせますように✨


Untitled_artwork-3_20230515184601今日は母の日

 

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2023年4月27日 (木)

高校での銃撃予告

 

昨日、市内の公立高校で、銃撃予告がありました。

朝、期末試験が行われる予定だったAP Psychology(AP心理学)の教室のドアに、下のように書かれた紙が貼られていたそうです。


 I’m going 
 to shoot
 up this
 classroom
 at 9:15 am 

(この教室を9時15分に銃撃します)

私は実際にこの張り紙が付けられたドアの画像を見ているのですが、新聞などに公表されている情報には画像がないので、ここには出しません。(出さないことに意味があるのかもしれないので)

大きな字で印刷してあり、その紙を折りたたんで現場に持ち込み、それを開いてドアに貼った感じでした。


紙の上下をテープでドアに貼り付けてありましたが、雑につけてあり、それもテープは工作用というよりも、作業用の (Flagging Tapeみたいな)もの。
生徒が持つには珍しいテープでした。

 

その後、AP Psychologyのクラスは避難を求められ、生徒たちのバックパックは警察による捜索を受けることになったそうです。
クラスの期末試験も中止されました。

高校は、shelter-in-placeオーダーが出て、教室はブラインドを閉め、出入り口のドアをロックしたそうです。
ブラインドのない教室では、電気を消して、外から窓やドアを通して生徒が見られないようにして隠れ、授業は中断になりました。

結局、1時間と少しで、shelter-in-placeは解除され、通常授業に戻ったそうです。
とても早い解除だったので、テープなどの証拠品が見つかって、張り紙をした人物が見つかったのかもしれませんが、詳細は発表されていません。

 

その高校では、1ヶ月前にも銃絡みの事件がありました。
生徒が武器を学校に持ち込んだ疑いで補導されたのです。
生徒は、15歳の女子高生だったそうです。
警察から、その武器は生徒の親族が持っていたエアソフトガンであった可能性があると発表されました。

 

今の時代、学校は、必ずしも安全な場所とはいえなくなっています。
今回のshelter-in-placeでは、教室の後ろに集まって窓の外から見えないようにしたり、机の下に隠れた生徒たちがいる反面、気にせずのんびりとしている生徒たちがいて、対処に差が出たそうです。

もし、本当に銃撃しようとしている犯人がいて窓の外から生徒たちを見つけた場合、その教室にいた生徒全員が標的になっていただろうと憤慨する人たちもいました。

世の中全体に銃絡みの事件が多く起きる中、こういった銃事件が起きた時の対処をもっと徹底していかないといけないということですね。


安全な日本が さらに懐かしくなります😔

 

 

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2023年1月14日 (土)

日本のメタバース教育

私が最初にホームページを作ったのは、約30年前。
当時、ホームページを持つ個人は、コンピュータを学ぶ学生やIT企業に勤める人やちょっとオタクな若い人が多い時代でした。

私は動くホームページを作りたかったので、アメリカのサイトでJavaScriptの勉強をしながら、何とか2Dな妖精が飛び回るホームページを作成したのでした。
当時は、そんなホームページが新しかったのですよね😅

 

娘の大学のWeb開発を教える若い教授が、(コロナ禍のオンライン)講義中にそんな時代のことを昔、昔、私たちのほとんどが生まれる前に」と昔話のような語り口で話していたのを小耳に挟んだ時、時間の経過を感じ、私も年を重ねたのね〜と複雑な気持ちでした。

 

現在は、本当にコンピュータ関連の情報に恵まれていると思います。
そして、学ぶ機会もたくさん。

2ヶ月前、大学生の娘がVRのクラスコンピュータグラフィックのクラスを取っていた関係から、そちらの系統に興味が向いていた時、あるニュース記事を見つけました。

東大のメタバース工学部が主催するジュニア講座「メタバースを作ろう」の記事でした。
受講対象者は高校生(中学生でもOK)がメインですが、保護者や教師も可能ということです。
このような講座を無料で開催してくれるなんて。
さすが東大。

ちょっと気になったので、私も参加申し込みしてみることにしました。
Mozilla Hubsにメタバースの空間をSpokeを使って作る、という内容のようです。

メタバースの空間を作るというと大変そうなイメージですが、Mozilla Hubs SpokeのArchitecture Kitを使えば、レゴのように部品を組み合わせるだけでMozilla Hubsに自分のメタバース空間を作ることができます。

講座の開始日までに時間があったので独学してみると、結局、講座が始まる前に、習うであろう内容は全部学んでしまいました。
その分、どのように教育していくのか冷静に講義を見ることができたので、よかったのではと思います。
また、「先に勉強してしまっては、もう新しい知識は得られない」というわけではなくて、未来のVRインターフェースなど、講師陣が現在研究中の内容を紹介する講義もあったので、それがなかなか楽しかったです。

最後の講義の日は作成した作品の紹介もできるということです。
私はせっかく最近CGの勉強をしたので、Blenderで全ての3DCGオブジェクトを一から作って、Mozilla Hubsに展開した作品を紹介してみようと計画しました。
若い人たちに「こんなこともできるんだ!」とさらに学ぶ意欲を持ってもらえたら嬉しいな。
本当に、今の学生たちには色々な機会があって羨ましいです😊


Mozilla Hubs
にメタバースを作るに続く

 

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2022年5月19日 (木)

高校生の集団カンニング事件

市内の公立高校で、集団カンニング事件がありました。

先生が生徒たちの世話で手が埋まっている時に、ある生徒が先生の机にある試験用紙の一部を写真に撮り、グループチャットで共有するという、カンニングが行われたそうです。
結果として、30人近くの生徒が処罰を受けることになったそうです。

そういったカンニングは、以前から、そのChemistry Honorsクラスで頻繁に行われていて、テストの写真がグループチャットで共有される他にも、5ドルで販売する生徒もいるそうです。

なぜ、カンニングをする生徒が後を絶たないかというと、Chemistry Honorsクラスのテストは難しすぎ、思った成績が取れないということ。
そして、いい成績を取ろうとすると、一晩中勉強しなくてはならず、とてつもない肉体的かつ精神的な負担が生じることから、カンニングに手を染めてしまうそうです。

学区の親たちも、今回の事件には皆、感心があるようです。

見せかけの成績を取っても、人生の糧にはならない。
私は子供に「努力したCの方が、カンニングして得たAよりも価値がある」と常々言っている。
Honorsが難しいことはわかっているのだから、学校カウンセラーが成績によってストップをかけるべき。
SATを無くす傾向にある今、子供たちはHonorsを取る選択しかないという脅迫観念にかられ、相応な能力がなくてもHonorsクラスを選んでしまう。
自分の子供を、カンニングが横行している公立高校は止めて私立に行かせようかと考えている人に言いたいけれど、市内の有名私立高校でも同じよ。

など、市民の集まるサイトで話し合われています。
確かに、誰もがカンニングは悪いことと知り、また根本的な解決にはならないことを理解しつつも、どこの高校にもあり、大学に行ってもなくならないものなのですよね😔


大学は高校に対し、大学への推薦書の中にカンニングをした旨の記述をするように通知していると言われていますが、実際には簡単には報告されないのではと思います。

というのも、数年前、娘の高校では皆に知られた「カンニングボーイ」がいました。
高校に見つかって処罰を受けたこともありましたが無事に高校を卒業。
現在は、あるアイビーリーグの大学の学生として生活を送っています。
つまり、一度(?)制裁を受けても、推薦書には記述されないようです。
彼は今もうまく切り抜けているのでしょうか。
カンニング事件に触れるたびに、彼を思い出します😅

 

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2022年2月13日 (日)

大学受験インタビュー(終)


大学受験:インタビューについて」、「高校生たちのインタビュー失敗談」の続きです。

大切なインタビューで起きてしまうトラブルですが、別の高校生も「やっちゃった~」と落ち込むことがあったそうです。

インタビュー当日のこと。
その男の子は、きちんと20分前にカフェに到着し、インタビュアーの到着を待っていました。

時間になり、インタビュアーと合流し、飲み物をオーダーしようとカウンターに行くと、インタビュアーが

君、何を飲むの?

と聞くので答えると、そのまま一緒にオーダーされて、飲み物の代金を支払われてしまったそうです。

後から「あ、支払いします!」と言ったものの、「いいよ。」と言われ、何度も「払います!」と言うわけにもいかず、おごってもらってしまったそうです。
あぁ。情けないことになってしまった。」と落ち込んでいました。

他の高校生たちの話を聞くと、通常、一緒に飲み物をオーダーに行っても、それぞれ支払いしています。
インタビュアーは、たくさんの生徒のインタビューをするので、皆におごっていたら大変ですよね。

彼は、その後は、インタビュアーに会う前に飲み物をオーダーする方法にしたそうです。


ところで、昔、とある名門大学のインタビュアーを辞めた方のコラムを読んだことがあります。
そこに、インタビュアーを辞めた理由が書かれていました。

彼は何年もインタビュアーをしてきて、すごく優秀な生徒達に接してきたそうです。
アカデミックも課外活動も素晴らしく、この子はきっと自分の後輩になるに違いない、と確信し、インタビュー結果も素晴らしい内容を大学に提出していたそうです。
それなのに、素晴らしいと思った学生のほとんどが落ちている現実にショックを受け、自分のインタビュアーとしての作業に疑問を持つようになってしまったということでした。

ただ、私からすると、インタビュアーは だいたい成功した方なので、そんな大人がどのような学生生活を送って、どのような考えを持って生きてきたのかを聞くことは、高校生の人生経験の一つとして、なかなかいい機会だと思うのです。
そのインタビュアーの方には、無駄にはなっていないと思いますよ、と伝えたくなってしまいました。


今は、大学の合格発表の時期ですね。
皆に幸運が訪れますように

 

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2022年2月 5日 (土)

高校生たちのインタビュー失敗談

前々回の「大学受験:インタビューについて」の続きです。
今回は、インタビュー失敗談です。

そのインタビューは、高校から直接向かわないと間に合わない時間でした。
カフェから歩いて2分程度の駐車場に車を止め、こっそりと普段着からよそ行きに着替え。

と、ここで問題が勃発!
用意していたブラウスが小さくなっていたのです。
前のボタンを閉めるとピチピチ💦

確か前回着たのは中学終わりの学校オーケストラの発表会。
でも、中学時代のお気に入りの服はいくつかあって、今でも着れています。

ところが。。。フォーマルなブラウスは伸びない生地なのです。
そして、もう洋服を調達する時間もない💦

仕方がないので、娘を車の中に残して、ドラッグストアに走りました。
そこで、布地でも よく切れそうなハサミを調達😅

娘のブラウスの真後ろ、下から鋏を入れて、首の下まで一直線にブラウスを切りました。
すると、前から見たところは普通のブラウス。
ざっくりと空いた背中は、カーディガンを着て隠しました。

絶対にカーディガンを脱げないこと、忘れないでね。
 脱いだら、背中は裸だから!

と言い聞かせて、インタビューに向かわせたのでした。
こんな失敗は想定外。
衣装は、どんなにいそがしくても、直前の試着は必須ですね😔


さて、娘の友人の失敗談は。。。

インタビューには絶対に遅刻してはいけないと早くから準備をし、インタビューのカフェに着いたのは、なんと1時間以上前だったそうです。

まぁ、カフェだから、席を取って待っていればいいのかな。」と席に着きました。

でも、飲み物はインタビュアーと会ってから買おうと、一時間、ずっと一人で席に座って待っていたそうです。
約束時間にちょっと遅れてインタビュアーが到着。

そして、インタビュアーに聞かれたそうです。
飲み物はどうするの?
 僕はいらないけれど。

あ、私もいらないです。

相手が飲まないと言うので、友人も買うとは言えなかったそうです。
その後、一時間以上をインタビューに費やしたそうです。

何も買わずに長い間一つのテーブルを占領してしまっている二人。。。彼女がそのカフェにいたのは最終的に2時間以上。
ウェイトレスさんは、何度もテーブルの横を通り過ぎ、ちらちらと見ていたそうで、友人は恥ずかしさと申し訳なさでいっぱいだったそうです。

怒られはしなかったものの、その後、彼女は先に飲み物を購入してからインタビュアーを待つようにしました。
カフェで場所を取って、「僕は何も買わない」と言うインタビュアーは珍しいと思いますが、念には念をと考えたそうです。

またまた長くなってしまったので、続きは次回にします。

(3月中まで立て込んでいるので、次はすぐには書けないかもしれません。)

 

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2022年1月22日 (土)

大学受験:インタビューについて


20220121

スマホ画面に2年前の写真が表示されました。懐かしい。

2年前のこの時期は、ちょうど大学のインタビューだったのね、と思い出しました。
そこで、大学のインタビューについて、覚えていることを書いておきたいと思います。

大学の入学選考において、インタビューを実施する大学があります。
アプリケーションを出してしばらくすると大学から依頼を受けたインタビュアー(または、インタビュアーの統括者)から連絡があります。
そこで、そのインタビュアー(または、統括者から紹介されたインタビュアー)とのやり取りで、日程を決めます。

お互いの空いている時間から日程が決まりますが、実際には高校生は毎日忙しいので、よっぽど外せない予定以外の時間は自由時間と申告して日程を決めることになります。

日程を決めるのと同時に、簡単なレジュメを作っておきます。
大学によっては決まった形式がある場合がありますが、だいたいはフリーフォーマットです。
そもそも、何かレジュメを用意して、と言われる場合と、何も言われない場合があります。
でも、自分の活動の概要を簡単にまとめて渡すのがマナーのようです。

娘は、こんな感じのフォーマット resume.docxのレジュメを持参しました。 
(後輩たちから書き方について聞かれるので、娘の情報でない一般的なフォーマットを作りました。)
大学アプリケーションに記述した活動からいろいろと削って、表(収まらなければ裏も)で1枚にまとめます。
お話を盛り上げるために使われるものなので、長いレポートみたいなものを用意するのは印象が悪くなります。

このレジュメを作成するにあたり、事前に、インタビュアーについて調べておきます。
だいたい、社会的にステイタスのある方がインタビュアーになるので、何かの記事に出ていることが多く、共通の話題を見つけておきます。
娘のインタビュアーの場合、ご姉妹が障がい者であったり、お子さんたちが障がい者であったりする方々がいたので、レジュメにはそういう関連での活動も書いておきました。

そして日本人だと、つい、何か手土産が必要かしら、と思ってしまいますが、何かを用意する必要はありません。
ただ、ちょっと相手の記憶に残るような、高価でないものを用意するのは印象がいいそうです。
インタビュアーによっては、日に何人かのインタビューをする場合があり、その後、大学への報告書を書かなくてはいけないので、記憶によく残っている方がいいですよね。

娘は、ちょうど、くるみ割り人形公演のポスターのモデルになり、そのポストカード版があったので、それをインタビュアー用にバレエ学校から複数枚もらってきていていました。
インタビュアーによっては、見せてすぐに「これ、もらっていい?」と聞かれたりしましたが、そうでなくてもインタビューの終わりにあげると、「バレエの好きな奥さんに見せよう!」などと喜んでもらえました。
他に、自分の詩が載った高校新聞や、自分が作ったクラブで発行している小冊子など、本当に他愛のない物がよいのではと思います。

インタビューの場所は、だいたいスタバなどのカフェになります。
洋服は、ジーンズなどの超ラフな格好ではなく、かといって、タキシードなどの超フォーマルではなく、ちょっとしたお出かけという感じの服装にします。
娘は、白いブラウスに紺のカーディガン、そしてスカートという、普段の学校ではしない、ちょっとよそ行きな服装にしました。
でも、学校から直行という時間になってしまったので、車の中でのこっそりのお着換え。
そして、その着替えた洋服についてトラブルが発生してしまいました。


長くなってしまったので、続きはまた次回に。。。

写真は、初めてのインタビューの時の写真です。
(生まれて初めて一人で一般の道を歩く経験、そして初めて一人でカフェに入る経験だったので、こっそり道の向こうから安全を確認していました😅

 

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