小学4年生

2012年7月 3日 (火)

日本大嫌い!な人々に出会う時。。。


シリコンバレーは、他のアジア系ほどではないけれど、日本人がわりと多く住んでいます。
そのため、それほど「日本人」ということで嫌な思いをすることはありません。

ただ、まれに、あまり自国を出てから年月が経っていない韓国や中国の方たちから、「日本人を嫌っているな」と感じることはありました。

また、在米中国系住民主体の反日団体が ご近所のクパティーノに本部を置いているのは知っているし、やはり日本嫌いな人はいるのだろうなぁと思っていました。


さて先日、娘が行っていたサマーキャンプでのこと。

中国系のお友達が、別の中国系の子に、

ね、彼女って中国人じゃなくて日本人なのよ。

と言ったそうです。

え、彼女って日本人だったの?」
 うちのパパ、日本が大嫌いなのよね。
 日本製品も大嫌い。
 何でも、
日本に関係するものは全て大嫌いなの!

基本的にアジア系アメリカ人同士は仲がいいし、あまり人種差別的な発言はしないものなので、辺りがシーンとなったところ、娘の中国系のお友達が気を利かせて、

そうなの!? うちのママと逆だわ。
 ママは、日本のものなら何でも大好きなの!


と笑ってフォローしてくれたので、それ以上、日本の悪口には発展しなかったそうです。

家に帰ってきた娘は、

本当に大嫌いみたいだったの。怖い。。。
 明日、ナイフを持ってきたりしないかしら。


と怖がっていました。

また、あなた日本人なのよね?って話をされたらどうしよう。

と言うので、私も悩んでしまいました。

こういう反日感情って、代々、小さい頃から刷り込まれたものなので、何を言っても よけいに刺激してしまうでしょう。
娘に対して、日本への憎しみをぶつけられても怖いし。。。

ということで、

私は、アメリカで生まれてアメリカで育った日系アメリカ人なの。
 私の祖先は日本だから血は日本人だけど、大昔は中国や韓国から来た人たちも混じって日本人になってるわけだから、だんだん何人っていう分け方は わからなくなっちゃうわね。


と、あまり日本人ということに拘った返答をしないでおいた方がいいかも、と話しました。

ところで、小学校の4年生のクラスメートたちとは、変な遊びをさせられたことがあるそうです。

韓国系の子が、

昔、韓国は日本と戦争をして負けちゃったの。

中国系の子が、

中国も、負けちゃったの。

そこで、二人が泣く真似をして、娘には両腕を腰に当てて「エッヘン!」のポーズを取って!と頼んだそうです。
娘は拒否したそうですが。

こういう遊びはしてほしくないものです。。。

国同士の話題になると難しいですね。

   

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2012年6月25日 (月)

スピーキング・キャンプ最終日!


Public Speakingのサマーキャンプ(演説法を習う夏期講習)に参加した娘。

演劇クラスのような内容だった初日でしたが、日を追うごとにPublic Speakingらしい内容になり、途中からは最終日に父兄たちを招待する発表会を行う準備のため、練習を積んできました。

最終日の発表会では、自分で選んだ本などの登場人物(絵本やマンガのキャラクターなどでもOK)についてのスピーチを行います。
途中、選んだ本の中にある会話などを、登場人物になりきって演じることも要求されました。

Louisbraillebook 娘が選んだのは、「Louis Braille: The Boy Who Invented Books for the Blind」の主人公 Luis Brailleについて。
発表会に向けて家庭でも練習するように言われ、まじめな娘は何度も練習をしてきました。

発表会当日、平日にもかかわらず生徒たちの両親や兄弟が集まり、教室は人でいっぱいになりました。

先生からスピーチは一番と言われている娘は、さすがに、頭一つ抜け出しているという印象でした。
一人だけ、ホワイトボードや資料も使っていて、なかなか。


Publicspeaking1

スピーチは、話し方や動きだけでなく、内容がもちろん大事。
どのように聞き手を惹きつけるかなど、いろいろな技法を授業中に習ったそうなのですが、それをすぐに実践に移すのは子供にとって難しいのだと思います。

例えば、生徒たちは、

私は、スポンジボブについて話します。スポンジボブは~

と話し出します。

娘は、

皆さん、視覚障害者が本を読むときに利用している点字が、実は わずか15歳の少年が考え出したものだということをご存知でしたか?

とスピーチが始まり、話を展開させていきました。

日本人の文章は、よくアメリカ人に「organized」だと言われます。
それは、日本では「organized」な文章をたくさん読みながら育っているからなのではないかと思うのです。

小学校高学年や中学生くらいになれば、よく説明的文章が試験に出てきます。
いろいろなテーマを説明した2~3ページにまとめられた文章を読む機会が多く、また「
どのように読み手をひきつける工夫をしていますか」などという問題まで出てきます。

日本の教材は、考えながら読む習慣がつき、人をひきつける文章を書いたり話したりする能力を養うのに役立っているのではないかと思うのです。

日系二世の子供が成長してくると、

もう日本語をやりたくない!
英語で生活しているのに、何のために学ぶのかわからない!

という子供も増えてきますが、実は、日本語の勉強も こんなところで役立っているような気がします。



発表会が終わると、細かい成績表をもらいました。
そして、発表を撮影したDVDも、もらえました。
ただ、解像度がいまいち。
サマーキャンプで「最終日にビデオを渡します」という場合、シリコンバレーでさえ画質がよくない場合が多々あるので、機会があるのなら自分で録画するのがよさそうです。


   

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2012年6月16日 (土)

演説法を習うサマーキャンプ初日♪


娘に、今年も新しいことをさせてあげたいと思い、アメリカらしく Devateのサマーキャンプ(討論の練習をする夏期講習)を考えていたのですが、ちょっと年齢不足


その学校は、教育のメッカ クパティーノに本校があるので、そちらに行けば娘の年のDevateキャンプがあるのですが、そこまではする気は。。。

ということで、今年はパロアルトで受けられる Public Speakingのサマーキャンプ(演説法を習う夏期講習)を試すことしました。

アメリカ人の友人に、「まだ小さいのに。将来、大統領にでもなるの?」と笑われたりしましたが、一般的に、親たちが入れたいと思うキャンプの一つでもあります。

子供にとってはつまらなそうですが、ちょっと変わっている娘は、とても楽しみにしていました


アメリカの学校では、たくさんのプロジェクトを行い、自分の調査結果をスピーチする機会が多いので、実践で役に立つのかな、と私も期待。


キャンプではスピーチの内容だけでなく、顔の表情、ジェスチャー、いろいろと教えてもらえるらしいのです。
家から、ほんの5分で行かれるところも嬉しい!


サマーキャンプ初日
生徒たちが集まると、想像していた通り、7割がアジア系
残りは、白人の子供たちでした。
やっぱり、こうなりますね。


集まる子供たちは、だいたい小学4年を終えた子か、小学5年を終えて秋から中学生、という生徒ばかり。
いったいどういう内容をするのか興味津々でした。

私の予想としては、


自分の学校をよくするには、どうしたらいい?とか、ホームレスのいない社会を作るにはどうしたらいい?とか、討論の議題になるような題材の解決方法を考えて主張することの練習をするのかな、などと予想していました。

でも、初日に娘が報告してくれた内容は、全然違ったものでした。
初日のスピーチのテーマは、

もし、私が家だったら。
もし、私が車だったら。

というもの。
どちらかのテーマを選び、家か車なったつもりで話すというものでした。

演劇クラスっぽい。。。


よく考えたら、この年代の生徒って、普通は(日本の子供と比べると)かなりな子供。
難しいテーマを与えたら、何を話したらいいのかわからなくなって何もできなくなってしまうのかも。

それで、最初のうちは身近な簡単に思いつく内容で、まずは人前できちんと話せるようになってから、ということなのでしょう。

こんな演劇のような内容だったので、娘は水を得た魚。


娘は家になったつもりで、

こんなところにクモが巣を作って嫌になっちゃうよ。
 あ! こんなところから、アリが!
 かゆいかゆい!


とスピーチ(というか演技)をしてきたそうです。

おかげで、先生には「Excellent Person」と呼ばれ、スピーチは一番上手、と言われるようになりました。(演技なんだけど。。。


明日は、何かキャラクターになったつもりでスピーチするらしいの。
 テレビ番組からでも何でもって言われたけれど、テレビ番組は知らないから、ミニーにしようかな。


とディズニーランドで買ったミニーの耳を取り出してつけ、ミニーの練習をしているのでした。

はい! 皆さん、私、ミニーよ
 ディズニーランドに たくさんのお友達と一緒に住んでいるの。
 ミッキーに、ドナルド、グーフィー。
 知っているかしら?


となりきり。。。

そんなとき、私が、

「ねぇ、Public Speakingクラスの子達と、お友達になれた?
 最初に、顔を見てニッコリ笑って、何のキャラクターにする?
 って話しかけたら、早く仲良くなれるんじゃない?」

などと口を出すと、娘は

そんなこと、できない。。。恥ずかしい!!

と言うのでした。

ミニーになって、

皆さん、きっとディズニーランドに遊びに来てね~

と観衆に投げキスをして退場する練習をしている娘。

相変わらず、娘の「恥ずかしい」の感覚がわからない私でした。


  

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2012年6月 9日 (土)

学校の音楽発表会♪


パロアルト学区は、とても芸術に力を入れている学区です。

財政難のため、教育費が削られている今年でさえ、4年生の音楽のクラスは、通常の音楽クラス、初級弦楽器クラス、学校オーケストラと3つのクラスに分かれて授業を受けました。

初級弦楽器クラスと学校オーケストラは5年生が優先して取れますが、(初級弦楽器)と経験(オーケストラ)によって4年生でも入ることができます。

今年、学校オーケストラには、4人の4年生が参加しました。
学校オーケストラに入ると、マスタークラスに参加できる可能性もあります。


先日、年度末ということで 音楽クラスが集まって、4年生の父兄たちのための音楽発表会が行われました。

発表を最初に行うのは、通常の音楽クラス
このクラスは、リコーダーの演奏と歌を披露しました。

リコーダーといえば、日本ではクラシックを演奏するのが普通でしたが、ここではクラシックではないのです。
もっとポップな現代的な音楽をリコーダーで吹くので、とても新鮮でした。

歌も、踊りながら歌います。
音楽の先生も、全身で踊りながら指揮するので、見ているだけで楽しい♪

Regularmusicclass

次は、初級弦楽器クラスの発表でした。
グループレッスンを始めて1~2年の生徒が集まっているクラスです。

弦楽器の構え方から、かなりの違いがありました。
一人の先生が数十人の生徒を教えるので、いくら週に二回の授業とはいえ難しいものがありますね。

バイオリンなどはきれいな音を出すのだけでも大変なので、結局、ある程度の技術力をつけるには個人レッスンが必要になり、この近所でも たくさんのバイオリン教師が生活できるんだなぁ、などと考えてしまいました。
もちろん、ただちょっと弾ければいい、というのなら、このグループレッスンの初級弦楽器クラスで十分楽しめると思います。
(何と言っても、授業時間内の無料レッスン。お得です♪)

最後は、学校オーケストラ

Orchestraclass

(右側の演奏していない生徒たちは、初級弦楽器のクラスです。
 後ろは、通常の音楽クラス。)
さすがに、初級弦楽器クラスと学校オーケストラの演奏には、かなりな差がありました。

というのも、今回、学校オーケストラの座席は、長い経験があって自信のある上手な子と、先生が指名した子が前の方に座っていたのです。
当然、前に座った子たちの音が大きく聞こえるので、初級弦楽器のクラスとは大きな差があるように聞こえるのでした。


後ろの席の方を見ると、グループレッスンしか受けたことがないな、と見てわかる生徒たちが演奏しています。
音が混じるので、マスタークラスでの演奏に比べるとだいぶ劣りますが、まぁ、小学校の学校オーケストラなら、こんなものかな、と思いました。

演奏後に、オーケストラ全体で挨拶。

Orchestraclass2

音楽発表会が終わった後、娘と話をしていると、先生が寄ってこられました。

あなたが、この生徒のお母さんですね?
 彼女のバイオリンの音はすばらしいのよ!


とべた褒め。そして、

彼女は、この学校オーケストラのなのよ!

えぇ!? ずいぶん、原石すぎる宝なような。。。。。


でも、この一年、娘は予想していた以上に努力していたなぁと思います。
去年9月にオーケストラに入ったときには、まだ「キラキラ星」を弾いてから半年も経たず、経験としてはオーケストラに入る資格がありませんでした。
それでも、うまく参加できたので、問題がない技術力に見えるように努力して、やっとここまで、という感じです。

この先生、実は、今年で辞めるのです。
本当に怖い先生でした。

娘は、先生に評価されていたのでテキストを忘れても、「
じゃあ、私のを使って。」とやさしく言ってもらえましたが、技術力のない生徒には、

どうして忘れたの!
 テキスト、なくしてないでしょうね!?


と怖い声で怒るし、きちんと弾けない生徒には、

発表会で、それじゃ困るわよ。
 もういいわ!
 
あなたは、弾いてるフリだけしてなさい!
 音は出さなくていいから!!


と怒るのだそうです。

学校オーケストラで音を出すなって。。。

日本だったら、問題になるかも。
音楽専門の先生は気難しい先生も多いので、背伸びをしてオーケストラに入れる場合は要注意です。


初めての経験をたくさんさせてもらえた学校オーケストラ。
一年が終わって、ちょっと寂しい気持ちもします。


    

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2012年6月 6日 (水)

カーレーサーになろう!パーティ♪


小学校のクラスメートの男の子から、バースディパーティに誘われました。
今回のパーティは、私たちにとって初めての場所。

K1 speedでした。
ここでは、ゴーカートに乗ってカーレーサー気分でレースができます。
インドアなので、天候は関係なし


会場に入ると、ロビーからレース場が見えます。
大人も遊びに来る場所で、大人がレースをする場合には大きなカートを利用し、スピードも子供とは全く違います。
レースを眺めながら、ちょっと怖がっていた娘。


K1speed1

パーティが始まると、子供たちは部屋に集められ、レースの説明を受けました。
重要なのは、いろいろな色の旗の意味。
黒い旗が振られたら、ルールを守っていないのでカートを止める、
青の旗が振られたら、早い車に道を譲る、など、たくさんのルールがあります。

そして、いよいよカートに乗る準備です。
ヘルメットをかぶる前に、頭全体にすっぽりと目出し帽をかぶりました。
たぶん、衛生的にヘルメットを使うためだと思います。
そして、その上からヘルメットをかぶります。

K1speed2

いよいよ、スタート地点へ。

K1speed3

1回のレースで12周、コースを回るので、かなり楽しめます。
(パーティによって、周数は違います。)

レースの様子のビデオです。



2回のレースが終了すると、表彰式が行われました。

3位までの子供は、高い表彰台に乗れ、メダルがもらえます。
4位以降の子供たちは、順位の順番に並びます。
娘は4位だったので、表彰台には乗れず。
でも、とても楽しかったようです。

K1speed4

K1 speedでは、12周コースを回る2回のレースのお誕生パーティが、子供一人当たり44ドル
ちょっと高いかもしれませんが、特に男の子にとってはとても楽しいバースディパーティですね。


 

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2012年5月30日 (水)

期間限定の お友達 (^_^)


シリコンバレーのパロアルト。
公立小学校に通う娘には、毎年、一年間だけのクラスメートが何人かいます。

スタンフォード大学に近いパロアルトという土地柄から、決められた期間だけ訪れる研究者が多くいるのですが、その中に「
一年だけでも、子供をアメリカの英語環境で学ばせよう。」と子供連れで滞在する人たちがいるのです。

特に、英語圏でない国で教育熱心な人々、つまりアジア系の子供たちが、一年間だけのクラスメートとして入ってきます。
去年も、確か2人いたような。。。

そんな子供たちの英語力は 子供によって様々ですが、男の子の場合、小学生は言葉でのコミュニケーションを重く受け止めないので、案外、すぐに お友達になれるようです。
高学年になった女の子の場合は、少し難しくなるようですが。

今年も、年度初めに転校してきて仲のよくなった男の子が、一年の滞在期間を終えて母国に帰るそうです。

彼の場合は、お父さんのお仕事の都合で来たのではないそうです。

なんと、彼と彼の お姉さんの英語力を上げるためのアメリカ滞在だそうです。


子供たちの英語力のための渡米とは、すごい!
韓国は、日本以上に教育熱心とは聞いていましたが。。。

お姉さんと彼は、韓国でも英語の勉強をしていたそうで、渡米時から基本的な意思の疎通は問題なくできたそうです。
だから、言葉のコミュニケーションを重要視する女の子である娘たちとも仲良くなれたのですね。

子供の教育のために、パロアルトの高額な家賃(4000ドル/月 前後?)を一年払うだけでも、一般庶民の私には信じられない行動だと思います。


一年もビザは?などという疑問が出てくるのも、一般庶民。

友人は、「アメリカはビザが簡単に取れる国」と言います。

アメリカは、私の祖国イランとは仲がよくないけれど、簡単にビザを出してくれたし、グリーンカードだって6ヶ月で発行してくれたわ~

アメリカに会社を持っていたりする人たちにとっては、とても優しい国だそうです。

シリコンバレーに住んでいると、景気のいい話がよく入ってきます。
でも、特に羨ましいという気も起きず、「健康に安全に過ごせれば幸せ
」としか思わない私は、やっぱり一般庶民なんですね。

   

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2012年5月26日 (土)

上位20%と30%の大きな違い


カリフォルニアの公立小学校に通って約5年が経ちました。
あと約1年で、小学校生活は終わり。
早い!!


教育にかけては とても熱心と言われるシリコンバレーでの学校生活。
学校では、クラスで上位の生徒や下位の生徒には特別な配慮をしていました。

そのときの校長先生や、学年ごとの先生のつながりの強さ、それぞれの先生によって教育は変わってくるので一概には言えないものなのですが、だいたいどこの小学校でも、どの学年でも、それらの配慮は影ながらしているものす。

ただ、特別に配慮した教育をしても父兄への通知をするわけではないので、特に、男の子などは親に話していないことも多いようです。

キンダーの頃の英語のリーディング特別教育から始まり、1年生になると能力別クラスで勉強する時間もありました。
ただ、引越し後の今のパロアルトの小学校では、学校規模が小さいからか、能力別クラスの時間は作られず、上位の子だけ難しい教材を与えるシステムになっていました。

だいたい、上位20%くらいの生徒たちが、通常の生徒たちよりも上級の教育を受けているように感じます。
(上位25%にいても運よく受けられることもありますが、上位30%の生徒が受けられることは、あまりないように感じます。)

成績が下位の生徒たちは、授業中に呼び出されて、別の教室で特別に教育を受ける時間があるそうです。
これは、だいたい15~30%の子供たちが呼び出されています。
STARテスト(カリフォルニア州の標準テスト)の前に、40%近くの生徒たちが英語の補習授業を受けさせてもらっていた年もありました。
そのような先生や学年に当たった場合は、ラッキーですね。



さて、その特別な教育と普通の教育に どのくらいの差があるかというと、

通常の生徒が受け取る4年生の単語テキストの場合、


wool, stood, good-bye, pudding, understood, full, could, pull, yours, cooked, notextbook, sugar, wolf, during, should, bush, wooden, would, woman

4年生というと、まだまだ単語は簡単ですね。

上位20%の生徒が受け取る4年生の単語テキストの場合は、


address, approve, conclude, deprive, elder, escort, fare, forlorn, hearty, inhale, merit, pounce, stingy, summon, talon, valiant, waft

と、簡単な単語もありますが、難しい単語も出てきます。
難易度が高くなるので、単語ごとに説明や例文がつき、


waft v. To move or be moved lightly over water or air; to drift.
Petals from the cherry blossoms wafted over the path on the gentle breeze.


などと書かれています。

このくらい学習内容が違ってくると、普通の教育を受けた生徒が この先、下克上をするのは大変になりそうですね。


アジア系の親たちが、なるべく上の学年で学ばせたいと思うのと逆に、

アメリカ人のママたちが、

うちの子は、9月生まれで遅いから、学年を落とすことにしたの。
 自分の学年にいるより、一年下の学年で上の方にいた方がいいから。


と言うのを聞いて、「早く生まれた子達の中で揉まれた方が、刺激になっていいのでは??」と思っていましたが、アメリカ人が学年を落として入学させるのは、こういう事情もあるからなのかもしれないですね。

算数についても、能力別クラスで上位の生徒には特別に能力開発問題を解かせた年もありましたが、今年は成績上位の子だけ、毎月、特別な冊子をもらい、宿題が倍増というだけの教育でした。

ただ、その特別冊子の問題は、


For the 3-D movies, filmmakers create a special virsion of the film that is shown at a rate of 48 frames per second. How many total frames would be in 8 seconds in 3-D?

というような、何の ひねりもない問題15~20ページで、時間ばかりがかかってしまうものでした。
特別な教材というのも、内容によってはあまり役に立つものでもないのですよね。

たぶん、トップクラスの子達は、親が宿題をしているのではと思います。
母親が解いて、父親がチェックして時間節約などという話も聞きます。


いろいろと話題になることの多いシリコンバレーの教育ですが、上下20%以内に入ると、特別に手をかけてもらえる可能性が高い、というお話でした。


   

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2012年5月19日 (土)

金探し♪ 砂金探し♪


カリフォルニアの小学校4年生が学ぶ課題で、カリフォルニアミッションの次に大きいのは、ゴールドラッシュ


クラスでは、
argonaut(ゴールドラッシュの時代にカリフォルニアに来た人)や、sluice bos(金と砂利を分けるときに使う道具)、riffle bars(金を取るときに使う木の横棒)など、将来、有用なのかどうか わからない単語をたくさん習います。
そして、そんな単語のテストまであります。

今回は、その総仕上げとして、ゴールドラッシュ時代の人々の体験をする催しをしました。
みんなで、金を探したり、砂金をより分けたり、砂金を売って物を買ったりという社会体験(?)の催しです。
そこで、私もボランティアとして参加してきました。


まずは、金探し

といっても本物ではなく、学校の隣の公園に父兄ボランティアたちが隠した(単に落とした)金を探す遊びをしました。

Grdfield

子供たちは、歓声を上げながら走り回り、金を探します。

Grdgold 金のフィールド作りボランティアではなかった私も、きょろきょろしながら金を探すと、簡単に見つかりました!


金色に塗ってある小石のようです。
でも、子供たちは、金のつもりで必死に探していました。


子供たちはゴールドラッシュ時代の服装をしています。

Grdgirl

先生方も、当時の服装をしていました。
男の先生は、金を掘る人ではなく、もっと地位のある人のようです。

Grdteachers

金探しの場所のほかに、砂金を振り分ける場所もあります。
砂の中に砂金が入っています。
この場所を作るために、私は150ポンド(約68kg)の砂を寄付しました。


Grdgolddust

子供たちはパイを作るときの型などを持参して、砂に混じった金を取り分けました。

Grdgolddust2

ちょっと大きな砂金です。
実は、BB弾(直径4.5mm)です。
このBB弾は、娘の親友家族の寄付でした。


そして、子供たちは 自分たちで取った金を持って、MADMANS CAMPに向かいました。
実は、学校の中庭です。。。


Grdcamp

そこにあるAssayで、金の計量をしてもらいます。。
金を渡して、金の量が書かれた鑑定書をもらいます。

Grdassay

次に、銀行に行って鑑定書を渡し、先生が作った緑のお金に変えてもらいました。

Grdbank

無事にお金を手にした子供たちは、このキャンプで楽しむことができます。

ベーカリーでクッキーを買って食べることもできます。

Grdbakery

お店で、日用品を買うこともできます。

Grdstore

ゴールドラッシュの大変な日々を思い出に残すため、写真屋さんで記念撮影してもらうことも。

Grdphotostudio

学校で お勉強をすることもできます。

Grdschool

金探しの特性上、男の子の方がたくさんのお金を手にすることができます。
ところが、そんな男の子たちは、たくさんのお金をギャンブルにつぎ込んでいました。

パロアルトのパパたちの多くは、よくボランティア活動(それも、昼間!)し、ノリもいいので、こんなところでも大活躍していました。


Grdgamble

でも、ゴールドラッシュ時代のキャンプには悪い人も多くいるようで。。。
いろいろなお店の壁には、いたるところに、指名手配者のポスターが貼られていました。

お店にしろ、お店のインテリアにしろ、これほどの支度をしていたとは、最近は もう年度末で、学校はお勉強という感じではなかったのかもしれません。


Grdwanted


Grdlunch キャンプで楽しんだ後は、お昼ご飯。
いろいろな種類のChiliや野菜を食べて、りんごジュースやRoot Beerを飲んで一休み。

その後は、余ったお金を使ってオークションをして、学校は終わりの時間になりました。

学習なのか遊びなのかわからない一日でした。


それにしても、学校の授業中に、擬似マネーとはいえ、賭け事しても許されるのですね。

ディーラーに取られていくお札を眺めながら、男の子たちは「うわ~」と嘆きつつ楽しそうでしたが、ここが学校であることを考えると、ちょっと意外でした。
 
   

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2012年5月 8日 (火)

ガムって何??


日本人から見たアメリカの子供のイメージって、コーラをがぶ飲みして、ガムをクチャクチャして。。。と、あまり健康的でないし、マナーもちょっと、という感じがします。


でも、シリコンバレーに住んでいると、まったく違う生活をしている子供が多いのです。

コーラは飲まないし、ガムや飴も口にしない子も、周りには多くいます。

それどころか、親が特に食べ物には気をつけていて、自然食品のお店で買った100%天然成分でできた お菓子でないと子供にあげない家庭も見られます。
そして、砂糖不使用で100%フルーツでできたお菓子なども、簡単に手に入るのです。

でも、ご近所の日本人の子供たちは、わりと大らかに育っていました。
お店に行くたびに「一つだけ お菓子を買っていい」などとしてキャンディーやチョコレートを食べています。

私は娘が小さい頃、飴は日本の子がよく食べるので、何歳から許したらいいのだろうと考えた時期がありました。

でも、友人が、

うちは、飴は10歳になったらって言ってるわよ。
 グミはいいけれど。


というのを聞いて、

そうかぁ、日本人の子が食べるからって、娘に食べさせなくちゃいけないってものではないものねー

と思うようになり、現在、10才になる娘は、まだ飴を口にしたことがありません。



周りの日本人でない友人たちも わりとそんな感じで、子供も特に与えられた健康的なお菓子だけで満足しているように感じました。
知らないから不満に思いようがない、ということなのだと思いますが。



さて、娘のお友達が、クラスメートに誘われてプレイデートをしました。

彼女は、バレエをする人は負け犬!?でも登場した、パロアルトのお嬢様。
プレイデートに誘ったクラスメートは、経済的に恵まれていない学区から越境して通学してくる子供です。

プレイデート中に、クラスメートがお嬢様に、

ガム食べなよ。

とガムをあげました。

ガムを食べたことなどない お嬢様は、ちょっと戸惑ったものの、口に入れてみました。

お嬢様「
これ、いつ飲み込んだらいいの?

クラスメート「
ガムは、飲まないの! 噛んだら、紙に出すの。

お嬢様「
わかったわ。

ガムの食べ方を知らない子も、シリコンバレーにはいるのですね。

そういえば、今まで娘のお友達がガムを食べている姿って、見たことがありませんでした。
娘は、過去に二度ほどトライデント・ガムを試したことがありますが。

その後、

お嬢様「
ところで、ガムって何のためのものだったの?

クラスメート「
ガムは、口に入れて長い時間噛みながら味を楽しむためのものなの!

お嬢様「
え? そうだったの?
     噛んで出せっていうから、もう捨てちゃったわ。


クラスメート「
もう! 何してるのよ!


異文化交流、おもしろいです。


もちろん、その後、お嬢様が学校で

ほんとに、おかしくって!
 ガムも知らないんだから~

 何のためのものだったの?だってぇ!!

と、プレイデートをしたクラスメートに馬鹿にされ、長い時間笑われて話の種にされていたことは言うまでもありません。。。
(といっても、知らない子供は他にもいると思いますが。
馬鹿にしているクラスメートにとっては、知らないことが異常だったのですね。)

ある程度、俗世間を教えながら育てないと、今後、いろいろな育ちの子供と出会ったときに、付き合いが難しくなるかもしれませんね。

実は、うちも、ある分野に関しては恐ろしく無知なので、いったいいつのタイミングで。。。と悩んでいます。


   

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2012年4月29日 (日)

マスタークラス体験♪


アイヴズ弦楽四重奏団(The Ives Quartet)が娘の学区の中学に来て、生徒たちに弦楽器の指導をしてくれるマスタークラスのお話がきて、楽しみにしていた私。

聞くところによると、The Ives Quartetの方々は、San Francisco Conservatory of Musicや Stanfordで教えられてるそうで、とても有名なグループ
つまり、娘のレベルを教えるような方たちではないようです。


演奏するメンバーになれて、ラッキー!


そして、マスタークラスを体験してきました


演奏するグループは、3つの中学からの3グループと、学区あちこちの小学校代表が集まった小学生グループ6グループ合計9グループ

特に演奏者の服装についての決まりはなかったのですが。。。


え~~~っ!
行ってみると、小学生のほとんどは白いシャツかブラウスに黒いパンツかスカート!!


よく考えると、マスタークラスに集まる子供たちは どこかのYouth Symphonyに所属している生徒が多く、申し合わせなくても白と黒で集まるのが常識??

Symphonyに属してない娘は、そんな常識を知らないから普段着のワンピース。

それも、濃いピンク!!

先生、事前に教えてください。。。
(といっても、決まりではないので仕方がないですね。)

浮いている気が。。。。。。。。


中学生グループは、学校が終わってから練習していた学校もあるようで、普段着のグループもいました。

いや、でもやっぱり娘のワンピースは目立つ。。。


ちょっと(私だけ)ナーバスになってるところで、レッスンが始まりました。

グループが順番に演奏をし、The Ives Quartetの方々が一グループに一人、指導をしていきます。

Ivesquartet


娘のグループは、3番目。
別の小学校のチェロ奏者が、The Ives Quartetに とても上手だったと褒められていました。
チェロは、練習用の楽器でも高価だからか、真面目に習おうとする家庭&子供が多いので、平均レベルも高いですね。

Ivesquartetmc1


娘は曲の出だしでグループをリードする方法を指導していただきました。
(今回限りのポジションだろうから、将来役立てられないのが残念。


Ivesquartetmc2


それにしても、The Ives Quartetの皆さん、全員、お話が上手!
教わる生徒たちや私たち観客が、皆、楽しめるような話術があるのです。

こういうお仕事も、エンターテイナーとしてのスキルが必要と聞いたことがありましたが、本当なのねーと感心しながら説明を聞いていました。

いろいろなグループの演奏を聴いていたとき。。。

あ!兄弟子発見!
娘は隣の隣の市に習いにいっているので、パロアルトでは同門の生徒はいないと思ったのに。
でも、娘よりずっと先の曲を弾いている子なのに一番手前の席ではなかったから、やっぱり娘は特別運がいいというか、どう間違えちゃったんだろう、という感じなのね。


そして上手で驚いたのが、トリで演奏した、この会場となった中学のグループ
(バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスのグループ)
こうまでレベルが違うとは!


この中学は、娘が将来通うことになる中学です。
このグループは、学校オーケストラでも選抜グループなのかな。
そうでなかったら、娘は入れてもらえないかも。。。

Ivesquartetmc3


この中学のグループは、他のグループの演奏中は席を外して最後の練習をしていたようです。(なので普通の洋服)

特に、一番左手前(やっぱり、このポジションは、こういう子でなくちゃ。)で演奏していた男の子。

どう見ても無名の子じゃないでしょ、と思い、家に帰ってからネットサーチしてみると、このThe Ives Quartetメンバーが若い頃に所属していたYouth Symphonyでソロを弾いている子でした。

やっぱり!

それも、マスタークラスで配られた演奏者リストにはミドルネームとラストネームで登録されていましたが、ファーストネームは日本の名前。
日本人だったとは。
(確かに見た目は日本人のようだったけれど。)
ここにも、がんばっている優秀な日本人がいたのねー

今回のマスタークラス、The Ives Quartetの方々に習って、娘にはいい刺激になったようです。
いつか入る中学の生徒たちの演奏が聴けたのもよかった♪

来年、参加できるとしたら、白いブラウスと黒いスカートを用意しなくては。

   

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