小学校中学年が一番残酷かも。。。
学校は、夏休み。
この間に、楽しい思い出をたくさん作った子どももいれば、複雑な思いを経験する子どももいます。
娘のお友達の一人は、ご両親の離婚のために遠くの州にお引越しをして、新しい生活を始めました。
子どもが、どちらかの親と離れる、というお話は、何度聞いても悲しいものです。
とはいえ、プリスクールの頃は、親の離婚も、一つのイベント。
「聞いて! 僕のうちね~ パパとママが離婚するんだ~♪
昨日は、パパの新しい家を見に行ったの!」
と、嬉しそうに報告してくれるお友達がいました。
話を聞いているお友達も、「いいな~」と、まだよく理解していないよう。
そして、中学生にもなれば、お友達のご両親が離婚となれば、お友達の心情を理解して、話を聞いてあげたり、他の楽しいお話で気を紛らわせたりと、友情を育てることもできます。
一番、面倒なのが、娘の年頃。
小学校中学年のお友達なのかな、と思います。
アメリカは離婚する人が多い、などと言われますが、この辺りでは、離婚が決して多いとは言えません。
数ヶ月前、小学三年生のStar Of The Week (順に選ばれた子供が一週間、毎日自分のことについて話したり、好きなものを見せたり、特技を披露したりする行事) の主役の子が、自分の家族写真をクラスに見せたときのこと。
「これが、父と継母です。」
と説明すると、一人の男の子が、
「あはは! 継母がいるんだ~
継母がいるなんてかわいそう!」
と、大声で びっくり発言。
女の子は、一瞬、黙ってうつむき、先生は何事もなかったように振る舞い、女の子は、そのまま次の説明に移ったそうです。
普段は、気の強い女の子なのですが。。。何も言えずにいたのがかわいそう。
お休み時間には、クラスメートの女の子Elainaが娘に、
「ねー! ねー!
Maryのお父さんとお母さんって、離婚しちゃったんだって~!
知ってた!?」
大声で そんな話をして、Maryがかわいそう、と思った娘が、
「そんなの、知らないわ。」
と答えると、
今度は、Elainaは Maryに、
「ねー!
あなたのお父さんとお母さんが離婚した話、彼女は知らないって~!」
と報告。
もう、その話を止めてほしいと思ったMaryは、娘のところに来て、
「本当に、私のお父さんとお母さんは離婚しちゃったの。
そして、お母さんは、ドイツに行っちゃったの。」
と静かに話したそう。(Maryは、なかなか大人!)
家に帰ってから、娘は、
「Elainaは、本当に無神経なんだから! Maryがかわいそう!」
と、怒っていました。
思い起こせば私が小学校1~2年の頃。
お友達のお母さんが駆け落ちをしてしまい、その数ヵ月後に元鞘に収まったことがありましたが、その件に関して、クラスメートは誰も、笑うどころか、何も言いませんでした。
やっぱり、アメリカの子って、幼い子が多いのかも。。。
Maryのご両親の離婚話を聞いた夜、娘が、
「どこでもドアがあったらいいのに。」
とポツリと言いました。
どこに行きたいのかな、と思ったら、
「そうしたら、ドイツに行って Maryのママを連れてきて、Maryに
「プレゼント! いつでもママに会えるよ」ってできるのにね。」
と、しんみりと話していました。
小学生の親たちの離婚話を聞くにつけ、お友達に更に傷つけられることがありませんように、と願ってしまいます。
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