スピーキング・キャンプ最終日!
Public Speakingのサマーキャンプ(演説法を習う夏期講習)に参加した娘。
演劇クラスのような内容だった初日でしたが、日を追うごとにPublic Speakingらしい内容になり、途中からは最終日に父兄たちを招待する発表会を行う準備のため、練習を積んできました。
最終日の発表会では、自分で選んだ本などの登場人物(絵本やマンガのキャラクターなどでもOK)についてのスピーチを行います。
途中、選んだ本の中にある会話などを、登場人物になりきって演じることも要求されました。
娘が選んだのは、「Louis Braille: The Boy Who Invented Books for the Blind」の主人公 Luis Brailleについて。
発表会に向けて家庭でも練習するように言われ、まじめな娘は何度も練習をしてきました。
発表会当日、平日にもかかわらず生徒たちの両親や兄弟が集まり、教室は人でいっぱいになりました。
先生からスピーチは一番と言われている娘は、さすがに、頭一つ抜け出しているという印象でした。
一人だけ、ホワイトボードや資料も使っていて、なかなか。
スピーチは、話し方や動きだけでなく、内容がもちろん大事。
どのように聞き手を惹きつけるかなど、いろいろな技法を授業中に習ったそうなのですが、それをすぐに実践に移すのは子供にとって難しいのだと思います。
例えば、生徒たちは、
「私は、スポンジボブについて話します。スポンジボブは~」
と話し出します。
娘は、
「皆さん、視覚障害者が本を読むときに利用している点字が、実は わずか15歳の少年が考え出したものだということをご存知でしたか?」
とスピーチが始まり、話を展開させていきました。
日本人の文章は、よくアメリカ人に「organized」だと言われます。
それは、日本では「organized」な文章をたくさん読みながら育っているからなのではないかと思うのです。
小学校高学年や中学生くらいになれば、よく説明的文章が試験に出てきます。
いろいろなテーマを説明した2~3ページにまとめられた文章を読む機会が多く、また「どのように読み手をひきつける工夫をしていますか」などという問題まで出てきます。
日本の教材は、考えながら読む習慣がつき、人をひきつける文章を書いたり話したりする能力を養うのに役立っているのではないかと思うのです。
日系二世の子供が成長してくると、
「もう日本語をやりたくない!」
「英語で生活しているのに、何のために学ぶのかわからない!」
という子供も増えてきますが、実は、日本語の勉強も こんなところで役立っているような気がします。
発表会が終わると、細かい成績表をもらいました。
そして、発表を撮影したDVDも、もらえました。
ただ、解像度がいまいち。
サマーキャンプで「最終日にビデオを渡します」という場合、シリコンバレーでさえ画質がよくない場合が多々あるので、機会があるのなら自分で録画するのがよさそうです。
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