小学生の英語の本

2012年6月25日 (月)

スピーキング・キャンプ最終日!


Public Speakingのサマーキャンプ(演説法を習う夏期講習)に参加した娘。

演劇クラスのような内容だった初日でしたが、日を追うごとにPublic Speakingらしい内容になり、途中からは最終日に父兄たちを招待する発表会を行う準備のため、練習を積んできました。

最終日の発表会では、自分で選んだ本などの登場人物(絵本やマンガのキャラクターなどでもOK)についてのスピーチを行います。
途中、選んだ本の中にある会話などを、登場人物になりきって演じることも要求されました。

Louisbraillebook 娘が選んだのは、「Louis Braille: The Boy Who Invented Books for the Blind」の主人公 Luis Brailleについて。
発表会に向けて家庭でも練習するように言われ、まじめな娘は何度も練習をしてきました。

発表会当日、平日にもかかわらず生徒たちの両親や兄弟が集まり、教室は人でいっぱいになりました。

先生からスピーチは一番と言われている娘は、さすがに、頭一つ抜け出しているという印象でした。
一人だけ、ホワイトボードや資料も使っていて、なかなか。


Publicspeaking1

スピーチは、話し方や動きだけでなく、内容がもちろん大事。
どのように聞き手を惹きつけるかなど、いろいろな技法を授業中に習ったそうなのですが、それをすぐに実践に移すのは子供にとって難しいのだと思います。

例えば、生徒たちは、

私は、スポンジボブについて話します。スポンジボブは~

と話し出します。

娘は、

皆さん、視覚障害者が本を読むときに利用している点字が、実は わずか15歳の少年が考え出したものだということをご存知でしたか?

とスピーチが始まり、話を展開させていきました。

日本人の文章は、よくアメリカ人に「organized」だと言われます。
それは、日本では「organized」な文章をたくさん読みながら育っているからなのではないかと思うのです。

小学校高学年や中学生くらいになれば、よく説明的文章が試験に出てきます。
いろいろなテーマを説明した2~3ページにまとめられた文章を読む機会が多く、また「
どのように読み手をひきつける工夫をしていますか」などという問題まで出てきます。

日本の教材は、考えながら読む習慣がつき、人をひきつける文章を書いたり話したりする能力を養うのに役立っているのではないかと思うのです。

日系二世の子供が成長してくると、

もう日本語をやりたくない!
英語で生活しているのに、何のために学ぶのかわからない!

という子供も増えてきますが、実は、日本語の勉強も こんなところで役立っているような気がします。



発表会が終わると、細かい成績表をもらいました。
そして、発表を撮影したDVDも、もらえました。
ただ、解像度がいまいち。
サマーキャンプで「最終日にビデオを渡します」という場合、シリコンバレーでさえ画質がよくない場合が多々あるので、機会があるのなら自分で録画するのがよさそうです。


   

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2011年4月 3日 (日)

アフリカ系アメリカ人の勉強

一ヶ月ほど前から、小学校3年生の長期プロジェクトが始まりました。

題材は、アフリカ系アメリカ人を一人選んで、その人生や業績をレポートにまとめるプロジェクトです。

カリフォルニアの小学校では3年生になると、アフリカ系アメリカ人、特に奴隷制度について、かなり長い期間勉強することになります。
このくらいの年齢になると、だいたい奴隷制度を理解し、奴隷達の気持ちも理解できるということで、3年生くらい向け以上の奴隷制度関連の本が、たくさん出版されています。

娘がキンダーの頃、リーディング力強化プログラムで英語力に合った本を読むということで2~3年生の読まされたとき、奴隷制度の本を読みました。
まだ幼かった娘は、部屋の片づけをしながら、「奴隷がいたら片付けてもらえるのに。」と発言して、びっくり。

相手の立場に立って理解でき、また純粋である年齢をを考えると、3年生で奴隷制度について習うというのは、とても理にかなっていると思います。

3年生では、長い期間をかけて奴隷制度を習うだけあって、細かいことまで習ってきます。

私が、

奴隷制度がなくなって、この人は奴隷オーナーの養子になったの? 苗字がオーナーと同じ!

などというと、娘が

ママ、奴隷がオーナーの苗字で呼ばれるって普通だったのよ。

と教えてくれたり、

フリーマンって苗字は、元は奴隷だった人の苗字なのよ。

と学校で習ったプチ情報を教えてくれたりします。

さて、娘が長期プロジェクトに選んでレポートすることになった人物は、「ジョージワシントンカーバー(George Washington Carver)」。

George Washington Carver

奴隷として生まれ、その後、時代の流れで自由になり、それでも差別のある中、苦労しながら学んで科学者になった人物です。
彼についての本はたくさん出版されていますが、この本は彼の人生について情報がたくさん載っていて、レポートが作りやすいということで決めたようです。
読み物としても、なかなかおもしろい本でした。

長期プロジェクトは、まず本を読みレポートにまとめドラフトのレポートを提出し、その後、本レポートを提出プレゼンテーション、と続きます。
3年生とはいえ、なかなか本格的です。

 

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2009年8月 9日 (日)

植物の育て方と料理を同時に習う本(洋書)

GrowitCookit

図書館で借りた本「Grow It, Cook It」。
お料理に興味のある娘が とても気に入って、結局、買ってしまいました。

対象は、お料理をするという観点から考えると、いちおう小学校中学年以上だと思います。

この本には、植物の育て方と、その植物を使ったお料理のレシピが載っています。
いろいろな
植物を どのように育てるかどのような葉が出てくるのかどのように収穫するかなどが、たくさんの写真つきで説明されています。
そして、その説明の後のページで、その植物を使ったお料理のレシピが載っているのです。

たとえば、

ジャガイモの育て方のページの後ろには、Mashed potato fishcake(マッシュポテトを焼いて作った お惣菜の一種)の作り方。

トマトやなすの育て方のページの後ろには、Tomato and eggplant towers(トマトとなすの前菜っぽいもの)

ほうれん草の育て方のページの後ろには、Green leaf Tarts(ほうれん草のタルト)など、いろいろな野菜が取り上げられています。

イチゴブルーベリーなどの果物のページもあります。

お料理自体は、火を使わない簡単なものもありますが、実際には火を使うものも多く、親がサポートしなくては作れないお料理がたくさんありますが、「お料理をする」という夢が見られるようで、お気に入りの一冊になりました。

植物を育てるヒントもたくさん入っています。
たとえば、
カタツムリから植物を守るのには、どうしたらいいのか、ということ。

私も、かなり前に「かたつむりとの戦い」で記事にしたことがありましたが、
卵の殻を植物周りに置くなどという方法もあったのですね。

大人が見ても、なかなか楽しめる本でした。
 

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2008年11月17日 (月)

小学生の英語の本

小学生になった子供が、自分で読むための字の多い本を紹介します。
 

  • Little Bear

    Little Bear
    Else Holmelund Minarik著。
    字の本に入って、最初に読むのに適した本ではないかと思います。
    小熊とママの楽しいお話がたくさん入っています。
    中川 李枝子さんの「こぎつねコンチ」を思い出させるような暖かい お話です。
    このLittle Bearのシリーズは、すべて読みましたが、どれも読みやすいです。
    平均的な小学一年生の子供には、とてもいいシリーズだと思います。


  • Frog and Toad Are Friends

    Frog and Toad Are Friends
    Arnold Nobel著。
    カエルとヒキガエルのお友だち同士のお話がたくさん入った本です。
    最初、カエルとヒキガエル?と、ちょっと日本の感覚からするとおかしな気がしますが、お話の内容がとても楽しいです。
    (アメリカでは、置物のカエルやヒキガエルをよく見るので、アメリカ人の感覚からすると かわいいのかも!?

    日本では、小学校二年生の国語の教科書に和訳が登場します。
    この Frog and Toad のお話は全部揃えていますが、どれも楽しいお話がたくさん入っています。
    前述の Little Bear よりは、少し難しい内容です。


  • Amelia Bedelia

    Amelia Bedelia
    Peggy Parish 著。
    女の子の好む字の本です。
    同じ英単語でも、使い方によって意味は変わってくるもの。
    でも、主人公の Ameliaは、すぐにその単語の意味を取り違えてしまいます。
    そのために起きてしまう いろいろな問題。
    特にバイリンガル児には「あ、あの単語には、そういう意味もあるんだ」という知識を広げるのにもいい本です。
    この本のシリーズも かなり揃えていますが、この最初の本が一番やさしい気がします。
    前述の Little BearFrog and Toad よりは、少し難しい内容です。


  • In a Dark, Dark Room: And Other Scary Stories

    In a Dark, Dark Room: And Other Scary Stories
    Alvin Schwartz著。
    怖いお話がたくさん入っている本です。
    この手のお話って子供が好きなんですよね。

    とはいえ、子供用なので、全然怖くないものもあります。
    一番怖かったのが Alvin Schwartz の "The Green Ribbon"です。
    女の子の Jennyが首にいつも緑のリボンを巻いています。
    幼馴染の Alfredが気にして何度聞いても、どうして緑のリボンを巻いているのか教えてくれません。
    やがて二人は結婚しますが、「時が来たら言うから」と教えてくれない Jenny。
    二人が老人になり、お医者さんが「Jennyは先が長くない」と宣告したとき、やっと Jennyは、緑のリボンの話を切り出します。
    Alfredは Jennyに頼まれ、緑のリボンを首からはずしてあげると。。。。。。。。。これは、こわ~い お話です。

     

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