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2024年10月 9日 (水)

大学入学選考のレガシー禁止令

 

ニューサム知事が、大学の入学選考で卒業生の子供を優遇するレガシー入学をカリフォルニアの私立大学で禁止する法案に署名しました。

この法案では、寄付者の子供に対しても入学優遇措置が禁止になるそうで、来年9月から適用されるそうです。

(寄付者は、大学の卒業生である場合も、そうでない場合もあります)

 

 

スタンフォードの在校生や卒業生の間では、わりと賛成意見が多いように感じます。

 

「裕福な子供たちは、例えば私立学校での教育、家庭教師、大学入学選考のエッセイを書くために雇う専門家、経歴を華やかにするための課外活動など、成長する上ですでに有利な条件を持っている。 そのような利点があっても入学できないのであれば、入学する資格はない。」

というような意見が多く見られます。

 

それは、大学入学した後の競争の激しさを知る人たちからすると、自分の子供も実力がなければ入らない方がいいと思うのでしょう。

そして、レガシーというだけでは(一般学生よりは合格確率は高くなるけれど)、簡単に合格するものでもないことを知っているので、それほど大きな打撃には感じないのかもしれません。

 

 

それよりも、寄付者の子供の優遇措置が禁止されることの方が気になる人が多いように感じました。


「スタンフォード大学の学生の多くは、寄付金で入学許可を得ている人からの恩恵を受けている。

つまり、その寄付金が私のファイナンシャルエイド(学費の補助)を支えてくれたのだ。」

 

「富裕層出身でない才能ある子供たちに全額のファイナンシャルエイドを与える代わりに、金持ちが自分の子供たちのために合格枠を買うことを支持したい。」

 

スタンフォードでは、約70%の学生たちがファイナンシャルエイドを得ています。

(親の収入によって、受け取る金額は違いますが)

 

確かに、寄付者の子供も優遇禁止となると、寄付金は減ってしまうかもしれません。

今でさえ、「思ったほどの金額は出なかった」と聞くファイナンシャルエイドの金額が減る家庭が増えると、そこまでの苦労をして子供を入学させてあげようと思う親は減るかもしれませんね。

 

自分がファイナンシャルエイドによって有意義な学生生活を送ってきた学生にとっては、今後の受験生たちのことを考えると複雑な気持ちになるのでしょう。

 

 

別の大学ではどうかというと。。。南カリフォルニアの某私立大学(特にお金持ちの子女が多い)の匿名掲示板では、もう少しレガシー禁止に対する反対意見が多いそうです。

 

そして、別の見方もされているようでした。

 

「州がこのような入学を阻止するために実際に何かできるとは考えにくい。」

 

「学校がしなければならないのは、法律を遵守していたことを示す年次報告書を毎年提出することだけらしい。子供が実力で入学したかのようにデータをごまかす方法を簡単に見つけることができるだろう。」

 

なるほど。。。

数年後には、内部告発が出たりするのでしょうか。

 

 

来年9月から、どうなっていくのでしょう。

寄付金で入学許可を得るのは不平等に見えるけれど、その不平等によって、富裕層出身でない才能ある子供が平等に学べるようになる、という現実がある以上、なかなか難しい問題ですね。

 

それに、他にももっと不平等を感じる学生もいるのではと思います。

ある知人は、一人で娯楽施設に行って1000ドル使って遊ぶ余裕がありますが、「子供には、1ドルでも多く使いたくない」と言って、お子さんは安いコミュニティーカレッジに入れていました。

親の収入が高いと、スタンフォードやアイビーリーグの大学では奨学金がもらえません。

お金持ちなのに親が子供の教育にはお金を使いたくない場合は、どんなに才能があって行きたい大学に受かってもいかれない。。。ということになってしまうのですよね。

なかなか難しい問題です。

 

それにしても、アメリアの学費は高過ぎますね💦

 

Tempimagemvnwxr

キャンパスの木には、この時期は大量のどんぐりができています🍂

茶色のどんぐり&緑のどんぐり

 

 

 

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2024年2月19日 (月)

日本の野球選手がスタンフォード大学へ⚾️

 

日本の高校野球で通算140本塁打を放った選手がスタンフォードに合格したというニュースが日本を騒がせているそうです。
日本の知人たちからその話を聞くこともあり、ここのコメントでも記事にしてほしいとあったので、書くことにしました。

聞かれる内容というのが、


日本の野球選手が来ることで大きな反響がある?

日本のテレビ番組で、アメリカの大学は入学は簡単だが卒業が難しいので、彼が卒業できるか心配だと言う人がいた。
スタンフォードに入るのは難しくないの?

卒業できるかが話題になっているけれど、レガシーなどで学力が足りない学生のためのレベルの低いクラスもあるだろうから、日本の選手もいつかは卒業可能?

せっかく大金が稼げるのに、それを見送るほどスタンフォード卒の名誉は価値があるのか


という内容です。

 

まず、レガシーについてですが、レガシーで学力が足りないということはあまりないと思います。

というのも、レガシーで合格しなかった生徒たちでも、UCバークレー等、一般的な一流大学には入学しているのです。

レガシーたちの合否は、学力があるのは当たり前として、その上で輝かしい課外活動(この分野なら全米何位などの業績)がどれだけあるかということも関係していると思われるので、レガシーで合格した学生達の学力は問題ないと思います。

 

ただ、スポーツの学生は、(レガシーを含めた)一般学生とは少し違います。

学生たちには、「スタンフォード大学はスポーツの学生が一番大切なんだ」と揶揄されているくらい特別な存在であることは確かです。

 

といっても、スポーツの学生の学力は人によりけりで、他の学生に引けを取らない、驚くほど優秀な学生もいます。

でも、一般的には、やはり卒業するために希望していた専攻を諦めて簡単な専攻に移動したり、長くかかったりする学生もいます。

(まぁ、一般の学生でも、入学時点の志望の専攻を諦める学生はたくさんいます。
でも、優秀な成績を維持するために移動するのと、卒業できないかもしれないから移動するのとでは意味が違いますよね。)

 

スポーツの学生で学業優秀な学生は「アスリートの学力優秀者」として表彰されますが、その基準は一般学生の感覚からするとかなり低いです。

一般学生の平均よりも低い成績で表彰対象になります。

GPA 3.2や3.3以上くらいでも表彰されていました。

そのくらい、特別なスポーツ能力のあるアスリート学生と一般学生の扱いは違うのです。


そもそも、多くの学生たちは、GPA 3.8、3.9の維持を目指して卒業しようと睡眠時間を削って勉強しているのに対して、スポーツの学生は十分な睡眠を取って体調を維持し、スポーツを続けながら卒業することを目標とすることが多いので、大きく違います。

 

でも、平均的なスポーツの学生がスタンフォードの一般学生と差がある、というだけで、スポーツの学生の学力が他大学の学生よりも低いというわけではありません。

スタンフォードで勉学をしていくだけの学力があると評価されて合格しているので、きっと彼も努力を続ければ卒業できるのではと思います。
そして、一般学生を含めた いろいろな人と交流して、勉学以外にもたくさんのことを吸収していくのでしょう。

 

大学の学生たちの間では、佐々木内野手の入学については、特に反響はありません。

オリンピックでメダルを取っているなど、世界で一位、二位、という業績を持つ学生も珍しくないので、特に騒がれることはないのです。

大学の野球のSNSで彼の紹介がありましたが、そういうスポーツの学生たちの紹介はよくあります。

 

彼は優秀なだけでなく、人生観が同世代と比べてかなり成熟しているようなので、その彼の思考がうまくアピールできて評価されたのが合格に繋がったのかもしれません。

彼にとっては、今、大金を稼ぐよりも、もっと興味のあることがあるのですよね。

きっと彼自身が納得できる、素晴らしい人生を歩めるのではないかと期待しています✨

Tempimagem6absk

去年記事にした、大学のLake Lagunita
しばらく干上がっていましたが、最近の雨でまた少しだけ復活!

 

 

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2023年7月10日 (月)

数学教師は女子に厳しい!?

 

娘が数学コンクールを楽しんでいた頃、ジョナサンという名前の男の子がいつも娘の上位にランキングされていました。
その後、そのジョナサンはお引越ししていなくなったのですが、新しいジョナサンが現れて、また上位にランキングしていて驚きました。
そして、そのジョナサンがいなくなった時、また更に新しいジョナサンが来て上位に。

いつもジョナサンってすごい!

と、我が家が尊敬する名前が「ジョナサン」となったのでした。

 

時は流れて、今もJonathan Leeや、Jonathan Huangなどとジョナサンがアジア系の名字とついていると、優秀な人かも?と無意識に思ってしまっている気がします。

 

ところで、少し前に、学術誌International Journal of STEM Educationに、面白いお話が出ていました。

教師たちが無意識の偏見を持っているかどうかを確認するための実験です。
アメリカ全土の400人以上の小中学校の数学教師を対象に行った調査ですが、その結果、男女平等が達成されたと考える数学教師ほど「女子生徒の数学能力」に対して偏見がある、ということでした。

 

その調査では、教師に数学の問題の解答セットを評価してもらったそうです。

その解答用紙には、性別や人種が想像できそうな名前が書かれていました。
たとえば、タニーシャ(黒人の女の子に多い)やコナー(白人の男の子に多い)などです。

それを知らずに、教師たちは採点しました。


そして、教師は学生の解答が完全に正確ではなかったとき、解答内容が同じであるのに関わらず、男子学生の解答の方を高く評価してしまうということでした。
選択式の問題ではなく、記述式の問題で部分点ももらえるような、少し曖昧な採点の場合には、女子は不利だということですね。

 

つまり、教師は、自分に偏見はないと思っていても、無意識の偏見があったということなのです。
また、その結果、男性が数学に対してより高い自信を持ち、数学を専攻する傾向があるということに結び付きそうだということでした。

 

こういう偏見は、以前から問題視されていました。
そのため、学区によっては学生をIDで管理して、解答用紙には学生が名前ではなくIDを記述し、教師に人種や性別がわからないようにする学校もあるそうです。

 

娘の学区でも、そのようなID管理の方法がいいのではないかと案が出たこともあったそうです。
でも、例えIDで管理していても、筆跡で教師は誰の解答かわかってしまうということで、その案は流れていました。
(現在、どうなっているかは分かりません)

 

娘が女子ということで「無意識の偏見がある採点」をされてきたかは分かりません。
ただ、答案を返してもらった後、部分点に異論がある場合には、先生に個別に話をしに行って加点してもらっています。
だいたい加点してもらえていたので、やはり点数は曖昧なものなのかもしれませんね。
アメリカでは、何も言わないと損をする、ということかもしれません💦

 

 

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2023年4月27日 (木)

高校での銃撃予告

 

昨日、市内の公立高校で、銃撃予告がありました。

朝、期末試験が行われる予定だったAP Psychology(AP心理学)の教室のドアに、下のように書かれた紙が貼られていたそうです。


 I’m going 
 to shoot
 up this
 classroom
 at 9:15 am 

(この教室を9時15分に銃撃します)

私は実際にこの張り紙が付けられたドアの画像を見ているのですが、新聞などに公表されている情報には画像がないので、ここには出しません。(出さないことに意味があるのかもしれないので)

大きな字で印刷してあり、その紙を折りたたんで現場に持ち込み、それを開いてドアに貼った感じでした。


紙の上下をテープでドアに貼り付けてありましたが、雑につけてあり、それもテープは工作用というよりも、作業用の (Flagging Tapeみたいな)もの。
生徒が持つには珍しいテープでした。

 

その後、AP Psychologyのクラスは避難を求められ、生徒たちのバックパックは警察による捜索を受けることになったそうです。
クラスの期末試験も中止されました。

高校は、shelter-in-placeオーダーが出て、教室はブラインドを閉め、出入り口のドアをロックしたそうです。
ブラインドのない教室では、電気を消して、外から窓やドアを通して生徒が見られないようにして隠れ、授業は中断になりました。

結局、1時間と少しで、shelter-in-placeは解除され、通常授業に戻ったそうです。
とても早い解除だったので、テープなどの証拠品が見つかって、張り紙をした人物が見つかったのかもしれませんが、詳細は発表されていません。

 

その高校では、1ヶ月前にも銃絡みの事件がありました。
生徒が武器を学校に持ち込んだ疑いで補導されたのです。
生徒は、15歳の女子高生だったそうです。
警察から、その武器は生徒の親族が持っていたエアソフトガンであった可能性があると発表されました。

 

今の時代、学校は、必ずしも安全な場所とはいえなくなっています。
今回のshelter-in-placeでは、教室の後ろに集まって窓の外から見えないようにしたり、机の下に隠れた生徒たちがいる反面、気にせずのんびりとしている生徒たちがいて、対処に差が出たそうです。

もし、本当に銃撃しようとしている犯人がいて窓の外から生徒たちを見つけた場合、その教室にいた生徒全員が標的になっていただろうと憤慨する人たちもいました。

世の中全体に銃絡みの事件が多く起きる中、こういった銃事件が起きた時の対処をもっと徹底していかないといけないということですね。


安全な日本が さらに懐かしくなります😔

 

 

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2023年3月20日 (月)

大学の暴行でっちあげ事件


以前、去年の8月に報告されたレイプ事件に絡めて、「大学の性犯罪」に関する記事を書きました。
その後に発生した事件に関しては書いていなかったのですが、実は、10月にも同じようなレイプ事件がスタンフォード大学に報告されていたのでした。
その2件の性犯罪についての続報です


私達父兄は、というか学生達もですが、この件に関しての詳細は大学から明かされていなかったので今月になって初めて知ったのですが、実は上記の2件のレイプ事件に関しては、被害者が同一人物だったそうです。
そして、犯人像に関しては「黒人の男」と明かされていましたが、被害者の情報から被害者だけでなくレイプ犯も同じ人物だという話で捜査がはじまったそうです。

一般には「もしかしたら犯人は同一かも。捕まっていないから気をつけないと」という話もあり、私は特に気をつけなければいけないと防犯グッズを娘に買い与えました。

実は、この2件の事件が虚偽だったそうです。


真の犯人、つまり嘘のレイプ事件をでっちあげた犯人は、大学のハウジングサービスセンターのスーパーバイザーとして働く大学職員で、25歳の白人女性でした。
その真の犯人は、黒人男性(真の被害者)である同僚が「自分と他の同僚たちとが対立するように仕組んでいる」と思い込み、その黒人男性の特徴をレイプ犯として事件を報告したそうです。

その他にも、(真の犯人である)その女性は、知人にその黒人男性と交際していて、その後、その男性から性的暴行を受けて双子を妊娠し、流産したとも話していたそうです。ただし、調査の結果、当時は妊娠しておらず、これも虚偽であることがわかっているそうです。

いったいなぜ、そんな嘘を。。。
この2件の事件については、どちらのケースでも、その女性はカリフォルニア州の犯罪被害者として公的資金を獲得しているそう。


大学からは、やっとこれらの事件の真相が明かされました。

「このような虚偽の報告は、性的暴行の真の生存者にとっても、その報告によって恐怖を与えられた私たちコミュニティにとっても、大きなダメージです。また、性的暴行事件では、虚偽の報告も今回のような結果も極めてまれであることを強調したい。」として、「40%のスタンフォード女子大学生が望まない性的接触の被害を経験している」事実は変わらないので、今後も大学の安全を守るために尽力を尽くしていくとのことでした。


確かに、この事件に関して、ニュースサイトを見ると、

「だから、僕は女性が暴行された事件は信じていないんだ」などと心無いコメントが書かれています。
本当に、このような虚偽の事件は、真の暴行被害者にとって深刻なものです。


そして、他の意味でも深刻に今回の事件を捉えている人たちがいました。

黒人の男子学生を持つ親達です。

「今回のレイプ事件を知っている人は多いと思います。そして、その犯人が黒人だと聞いた人も多いと思います。だけど、これが虚偽の事件だったと知る人は、その中の何割になるんでしょう」

「大学で一緒に勉強するグループを作ったり、プロジェクトのパートナーを見つけようという時に、黒人学生に声をかけるのは躊躇して他の黒人でない学生を選ぶことは十分に考えられる」

心配になるのは当然のことですね。
今回の虚偽事件は、大学の関係者にとって、とてもショックな事件でした。

 

今回は、去年8月と10月に黒人男性がスタンフォード大学でレイプ事件を起こした、というニュースを聞いたけれど、それが虚偽申告に基づくものであったことを知らない人を減らすために、このニュースを書きました。

 

 

 

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2023年2月22日 (水)

強風で倒れた大木

今日は、ものすごい風が吹いていました。
この風の影響で、パロアルトでは複数の停電が報告され、少なくとも3,400人の顧客に影響があったそうです。
年末年始の大雨といい、今年は災害が多いです。

昼間に家を出ると、ちょうどゴミ収集日だったため、あちこちでゴミのコンテナが倒れていて、工事中の柵が飛んだり倒れたりしていました。
道路上には、たくさんの枝が落ちていて、街路樹から落ちてくる実が車の屋根に当たってカチカチ音がしていました。
こういう日の運転は怖いです💦

大学に着くと、キャンパスに入ってすぐの道に大木が倒れていて、道を塞いでいました。
1時間半前には通れた道なので、倒れたばかりなのでしょう。
時間から考えると車通りが多いはずですが、どの車も木の下敷きにならなくてよかった。。。

まだ交通情報がなかったので、皆、この道路に向かってしまい、次々とUターンして迂回していきました。
写真をよく見ると、木の向こう側の車も同じようにUターンしていますね。

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写真は、前に私が取り付けた超安価なDash Camで撮れていた映像のキャプチャです。
(クリックすると、木がよく見えます。)


別の道からキャンパスに入って、目的地に着くことができました。
キャンパスの中でも、倒れやすい物はこんな感じになっています。

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娘がキャンパスを歩いている時には、ちょうど別の木が倒れてきて、皆で「うわっ!」と驚いたそうです。

明日も強風だそうです。
皆、無事に過ごせますように✨

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2023年2月15日 (水)

高額なガス代とガス代を抑える方法

寒い季節。

我が家は一日中、全館暖房で67度に設定しています。
暖房はガスを利用しています。
そして、ガス使用料は去年の同時期よりも高額になり、また先々月よりも先月の方が高額でした。

San Francisco Examinerによると、天然ガス価格は10月以降、全米で約50%下落したにも関わらず、家庭の暖房などのコストは、カリフォルニアなどの西部地区では63%上昇しているそうです。


ということで、シリコンバレーではガス代の話題があちこちで聞かれるようになりました。

確かに聞いてみると、かなりな料金が請求されているようです。

「家の広さは1700 sq ftで、$600。昼間は65°F(18.3℃)に設定していて、 夜は55°F(12.8℃)に設定している」

「家は1200 sq ftで、$650。これでも、暖房用ボイラーの使用を抑えていた」

「家は864 sq ft で、$515」

「家は2000 sq ft。$650」

「家は2000 sq ft。$722」

「先々月は$220だったのに、先月は$600に跳ね上がった」 

「家は2200 sq ft。 温度設定は50°F(10℃)。Dual panel windowsで煙突がないけど、$600だった」

「1500 sq ft の集合住宅で、$600越えだった」

「家は2700 sq ft。夜は 65°F(18.3℃)に設定していて、昼間は67°F(19.4℃)。 $548」

 

やはり、家の造りによってガス代が大きく変わりそう。
最後の2700 sq ftの家が広さと暖かさの割に安いのは、Los Altos Hillsにある豪邸で、新しくて断熱性の高い家だからな気がします。

それにしても、家の温度を低めに抑えられている人が多いのに、平均で約$610(約81,550円)とは高額ですね。
(日本人が10℃の家に住んだら、かなり辛い気が😱)

さて、シリコンバレーの方々が実行している、または皆に教えたい、ガスの使用量を減らしてガス代を抑える方法をご紹介します。

 

- 朝、少しの時間だけ暖房をつけて、あとは我慢する

- Double pane windowに変える

- ガレージにガス給湯器を置いている場合、この冬のように外が寒い場合、一晩中お湯を沸かしていると、ガスを大量に消費してしまう。夕方から給湯器の温度を下げると、かなりの節約になると思う。
(本当の情報なのか、私には真偽はわかりません)

- ヒートベストを買って設定温度を下げる
(ヒートベストにはバッテリーがついていて、内臓のヒーターが温かくなるそうです)

- ガス会社を呼んで、ガス漏れがないか調べてもらう。
(無料らしい。この案を出した方は、数年前にガスメーターのそばから少量のガス漏れがあって対処したらガス料金が下がったそうです。)

 

この中では、ヒートベストが一番簡単ですね。
でも、私のお勧めは、これよりも手軽に、「寒いと思ったら運動!」なのですが。
トレッドミルでウォーキングしたり、ヨガマットを敷いてストレッチや筋トレして温まっています。

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冬の木々
早く暖かい春になりますように✨

 

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2022年11月16日 (水)

Meta(旧Facebook)大量解雇で。。。

せ実、Metaが1万1000人規模の解雇に踏み切りました。
ここまでの大量解雇とは思っていなかったので、ショックなニュースでした。

夏のインターンで娘がMetaにお世話になった時、社員の一部で噂にはなっていました。
確定していないネガティブな情報を書きたくはなかったので、ここには記載しなかったのですが。

今までMetaは、毎年インターン期間が終盤に差し掛かった時、一定の成績を収めた学生にはリターンオファーを出していました。
「来年もインターンとして受け入れますよ」というお約束です。

今年はインターン期間の中盤に、会社から「今年はインターン期間が終了する時までオファーを決定しません」という通知がありました。
上司たちは、「今までこんなことはなかったから、どういうことかわからない。リターンオファーの数が減るのか?」と首を傾げるばかりでした。

インターンが終わる直前の最終プレゼンテーションが終わった時には、上司から、

おめでとう! 君は、インターンを素晴らしい成績で終えたよ。
これで、リターンオファーは確実だ。
。。。去年までならね。
今年は、どうなるかわからない。
そして、僕たちも来年までここにいられるのかわからないと思う

と言われたそうです。

その後、会社から学生たちには「リターンオファーの決定は、もう少し先になります」という通知がありました。

とはいえ、当時はもっと楽観視した社員も多かったので、その社員たちの下で働いていた学生も楽天的になり、娘の友人は、

大丈夫よ。私たちは夜も週末も遊ばずに働き続けていい成績を残したから、すぐにリターンオファーが来るはずよ!
と心配する様子もなく、笑顔だったといいます。

そして、どんどん月日が流れて、この大量解雇のニュースでした。

世間では、解雇になった社員たちが口々に思いを語っています。

家のローンはたくさんあるし、ゴールデンドゥードルを2匹も飼っているんだ。これから、どうしよう

VR/ARに力を入れると聞いていて、僕はMeta Questのチームで働いていたから解雇はないと思っていたのに、僕のチーム全員が解雇されてしまった。どうなっているんだ

Metaで働くために国を離れて、2日前にMetaで働き始めたっていうのに、解雇になってしまった。
どうしていいか全く見当がつかない。
もし、ここか僕の母国に職があったら連絡してほしい

いろいろな話を聞くと、大学生インターンのリターンオファーの問題は、大きくはないということがわかりました。

解雇された社員たちに、新しいいい職が見つかりますように✨

 

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2022年8月14日 (日)

大学の性犯罪

 

夕方5時頃、スタンフォード大学キャンパス内の駐車場付近を歩いていた女性が、男に掴まれてお手洗いに連れ込まれ、レイプされた事件が大きなニュースになりました。

通常、犯罪が起きた時には、人種差別問題に配慮して「犯人は茶色の目の人」との表現になります。
とはいえ、今回は、まだ犯人が捕まらず、次の犯罪に繋がってしまう可能性があることから、「180㎝を超える身長のあごひげのある茶色の目の黒人男性」という特徴が公開されました。
事の重大さが伺えます。

安全な日本と比べて、アメリカは性犯罪もとても多いです。
スタンフォードのスポーツ試合では、「40%のスタンフォード女子大学生が望まない性的接触の被害を経験している」という巨大な垂れ幕が掲げられて、問題提起することもありました。

Association of American Universitiesの調査では、アメリカの学生生活中に26.4%の女子大学生が暴力などによってレイプやそれに近い行為を受けたとのデータがあります。
それに比べると、スタンフォードはとても性犯罪が多いと主張する大学生たちもいますが、スタンフォードの40%という数字は、もっと幅広い意味の性的接触を指している可能性があるのではと思います。
(それならいいというわけではありませんが。)

性犯罪でも、大学の対応は、その内容によって様々です。
同じレイプでも、その状況によって対処が違います。

今回のように、全く知らない人からの犯罪が一番重く扱われます。
そして、飲酒やドラッグが関係し、その後、男性の部屋に入って遊んでいるうちに襲われた、というな状況の場合には、処分は軽くなり、犯罪者は匿名になります。
女子生徒にとっては、レイプはレイプなのだからと大きな不満になり運動が起こりますが、大学としては調査をした結果、両者の主張が違えば、どうしようもないのかもしれません。

今回の事件では、ショックを受けた在校生の親御さんが多くいました。
親として、子供を教育する内容についても話されていました。

  • 歩いている時に、電話をしたりテキストをしていたりというような、周囲に気が回らないような行動をしないこと。
  • 一人で移動する場合は、無料のエスコートサービスがあるので、特に夜は利用すること。
  • 大学キャンパスは一般人でも入れるということ、犯罪者がいるかもしれないことを考慮し、周囲を確認しながら移動すること。
  • 危険を感じたら、911に電話をするか、キャンパス内のブルー911緊急タワーで知らせること。

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などが挙げられていました。

(全ての女子大学生がエスコートサービスを利用するのは無理ではないかと思いますが。それも、今回の犯罪は太陽が眩しい時間帯なのでエスコ―トサービスで防ぐのは難しい。。。)


84%の被害者は、大学の最初の2年間で被害に遭います。(Know Your IX調査)

その期間は「レッドゾーン」と呼ばれているそうです。
まだ、時間に余裕があり、自分のアルコール許容量もわからないし(法的には飲酒禁止年齢ですが)、危険回避能力も低いうちに犯罪に巻き込まれてしまうということなのでしょう。

大学入学後に被害を受ける確率は、決して低いわけではないのですよね。
(名門大学に受かる確率の方が、ずっと低い💦)
被害を受けた時の対処についても、大学入学前にきちんと教育し、犯罪を受けた時のトラウマを少しでも減らすようにして送り出さないといけないということを、改めて感じました。

早く犯人が捕まりますように。
そして、安心して大学生活が送れる世の中になりますように。

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明るい時間の911緊急タワーの様子

 

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2021年8月13日 (金)

パロアルトの線路監視システム


生徒達の自殺が多いパロアルト。
2009年に連続して10代の生徒たちが自殺したときから、市民は危機感を持って対処を考えてきたそうです。

まずは、親やボランティアたちが交代で踏切近辺を監視するところから始まりました。
午前1時の終電まで踏切を監視していたそうなので大変な労力だったと思います。

そのため、市が線路監視プログラムを作り、24時間体制で監視員を置くようにしました。
ところが、その業務を委託した業者の質に問題があり、市民の批判が噴出してしまいました。
一番ひどい監視員は、業務中に近所の家に強盗に入ってしまって逮捕されたとか。他にも2人の逮捕者が出たそうです。
(ず~っと踏切を眺めていると、ご近所の動きが見えてしまうので、確かに怖いかも。。。)

これではいけないと、別な業者に委託先を変更しましたが、年間$1.2M(約1億3300円)が経費として取られることになりました。

その後、人で線路を監視するのは人件費がかかりすぎるので、2018年には線路監視システムが導入されることになりました。
システムの構築費用として$1.5M(約1億6580万円)かかり、維持費として年間$300,000(約3300万円)がかかるそうですが、長い目で見ると この方が効率がいいですよね。

この線路監視システムには熱センサーがついていて、パロアルトの4つの踏切にカメラがついているそうです。
カメラの映像を監視してAIで線路上の人を検知するようになっているそうです。
そして、人を検知するとパロアルト警察に通知されるようになっています。

監視員が踏切にいた時代、私はいつも踏切の監視員に感謝しながら踏切を超えていましたが、雨の日も寒い日も暑い日もあるので、やはりこのようなシステムが入ったのはよかったと思います。

でも、カメラには1000フィート(約305メートル)までの距離しか映りません。
そのため、どこかから線路に入り込み、カメラの死角から飛び込むことができてしまうのですよね。
「完璧な防止策はない」と言われています。。。
(現在、道路と線路を分けるような方法を検討しているそうですが、どこからも線路に入れないようにするのは難しいですよね。)

今月の学生の死亡事故で、今年の線路上の合計死者数は6名だそうです。
どんなに恵まれた経歴を積み上げていっているように見えても、実際には心がつらくなってしまうこともあるのですよね。
線路監視システムを考えるだけでなく、どうしたら悩んでいる学生に気づけるかということが一番の課題ですね。
今まで中高校生の心が不安定で難しいと思っていましたが、大学に入ってからも更に成長して内面を隠すことができてしまう分、心の中は気づいてあげにくくなるのかもしれません。

私は娘が悩んでいる時、気づくことができるのだろうかと考えてしまいました。

 

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