大学の性犯罪
夕方5時頃、スタンフォード大学キャンパス内の駐車場付近を歩いていた女性が、男に掴まれてお手洗いに連れ込まれ、レイプされた事件が大きなニュースになりました。
通常、犯罪が起きた時には、人種差別問題に配慮して「犯人は茶色の目の人」との表現になります。
とはいえ、今回は、まだ犯人が捕まらず、次の犯罪に繋がってしまう可能性があることから、「180㎝を超える身長のあごひげのある茶色の目の黒人男性」という特徴が公開されました。
事の重大さが伺えます。
安全な日本と比べて、アメリカは性犯罪もとても多いです。
スタンフォードのスポーツ試合では、「40%のスタンフォード女子大学生が望まない性的接触の被害を経験している」という巨大な垂れ幕が掲げられて、問題提起することもありました。
Association of American Universitiesの調査では、アメリカの学生生活中に26.4%の女子大学生が暴力などによってレイプやそれに近い行為を受けたとのデータがあります。
それに比べると、スタンフォードはとても性犯罪が多いと主張する大学生たちもいますが、スタンフォードの40%という数字は、もっと幅広い意味の性的接触を指している可能性があるのではと思います。
(それならいいというわけではありませんが。)
性犯罪でも、大学の対応は、その内容によって様々です。
同じレイプでも、その状況によって対処が違います。
今回のように、全く知らない人からの犯罪が一番重く扱われます。
そして、飲酒やドラッグが関係し、その後、男性の部屋に入って遊んでいるうちに襲われた、というな状況の場合には、処分は軽くなり、犯罪者は匿名になります。
女子生徒にとっては、レイプはレイプなのだからと大きな不満になり運動が起こりますが、大学としては調査をした結果、両者の主張が違えば、どうしようもないのかもしれません。
今回の事件では、ショックを受けた在校生の親御さんが多くいました。
親として、子供を教育する内容についても話されていました。
- 歩いている時に、電話をしたりテキストをしていたりというような、周囲に気が回らないような行動をしないこと。
- 一人で移動する場合は、無料のエスコートサービスがあるので、特に夜は利用すること。
- 大学キャンパスは一般人でも入れるということ、犯罪者がいるかもしれないことを考慮し、周囲を確認しながら移動すること。
- 危険を感じたら、911に電話をするか、キャンパス内のブルー911緊急タワーで知らせること。
などが挙げられていました。
(全ての女子大学生がエスコートサービスを利用するのは無理ではないかと思いますが。それも、今回の犯罪は太陽が眩しい時間帯なのでエスコ―トサービスで防ぐのは難しい。。。)
84%の被害者は、大学の最初の2年間で被害に遭います。(Know Your IX調査)
その期間は「レッドゾーン」と呼ばれているそうです。
まだ、時間に余裕があり、自分のアルコール許容量もわからないし(法的には飲酒禁止年齢ですが)、危険回避能力も低いうちに犯罪に巻き込まれてしまうということなのでしょう。
大学入学後に被害を受ける確率は、決して低いわけではないのですよね。
(名門大学に受かる確率の方が、ずっと低い💦)
被害を受けた時の対処についても、大学入学前にきちんと教育し、犯罪を受けた時のトラウマを少しでも減らすようにして送り出さないといけないということを、改めて感じました。
早く犯人が捕まりますように。
そして、安心して大学生活が送れる世の中になりますように。
明るい時間の911緊急タワーの様子
| 固定リンク | 2
「ニュース」カテゴリの記事
- ドローンで荷物配達📦(2026.10.02)
- 住民と市とホームレスの会議(2026.09.12)
- 会社ロゴのタトゥーで即面接!? AI企業CEOが大炎上(2026.08.01)
- 先が読めない時代のエンジニアたち(2026.07.08)
- テクノロジーでは救えなかったもの(2026.05.01)
「大学生」カテゴリの記事
- 大学時代にできること(2026.08.21)
- 大人気スタンフォードパズル、今年も登場!(2026.07.26)
- AI時代、大学の授業はどう変わるのか(2026.06.17)
- スタンフォード卒に持たれがちなイメージ(2026.05.14)
- 寄付でもらったパズルから見えた、大学の変化(2026.03.25)




コメント
こんにちは。こういう出来事を聞くたびに身が引き締まります。逆にいうと日頃はちょっと気が抜けているということですので、用心しなければならないですね。毎回の悩みどころは、娘や主人にはそれが伝わらないことです。痛い目を見ないとわからないのだと思うのですが、こればっかりは痛い目見てからだと遅いのですよね!
投稿: anne | 2022年8月15日 (月) 04時05分
anneさん、こんにちは!
うちの娘も、高校時代は「それは、私が悪いんじゃないから」と気にしていない様子でしたよ。
学校で、「あなたが悪いのではない」と習うらしいのです。
ただ、悪くないのは当たり前で、それでも傷ついて大きなトラウマと戦うことになるというのが、考えると可哀そうなのですよね。。。
今は大学新聞に、被害にあった女子大学生たちが実名での告発とトラウマとの闘いなどについて語ってくれるので、もっと身近に感じて当事者の気持ちを知り、気を付けるようになってくれました。
週末に友達とS.F.に遊びに行く時は、「これ安全だと思う?」と聞いてくれたりします😊
投稿: りり | 2022年8月15日 (月) 17時42分