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2021年7月15日 (木)

大学受験:今年のUCは厳しい結果に

今年のUC(カリフォルニア大学)の受験は、娘が受験した去年とはかなり変わりました。
選考基準にSATのテスト結果を考慮しなくなったので、低所得者層も受験しやすくなり、ヒスパニック系や黒人系の受験者がかなり増えました。
結果として、UC合格者の割合は、全人種の中でヒスパニック系が一番多くなり、合格者の36%になりました。
カリフォルニア全体のヒスパニック系率は約39%で一番多いので、カリフォルニア全体だけでなくUCの合格者でも一番多い人種はヒスパニック系ということですね。
(重複して受かっているヒスパニック系の生徒達がたくさんいると思うので、実際に通う生徒が36%になるかはわかりません。)

パロアルトにいると、アジア系と白人ばかりが目に留まりますが、確かにアナハイムのディズニーランドに行くとヒスパニック系ばかり。
アジア系は、カリフォルニアには15%くらいしかいないのですね。
(それでも他州に比べれば、とても多いのですが。)

UCの選考基準として、SATスコアは考慮しなくなったことで、学力に強く、白人とアジア系が多いパロアルトの高校では予期しない結果になってしまった生徒が何人もいるそうです。
とても優秀な生徒たちがコミュニティカレッジに行くことになり、親御さんが落胆していました。

「SATが考慮されなくなるなんて。
息子は優秀でコミュニティカレッジに行く未来なんて予想していなかった。
息子はアイビーリーグに受かるチャンスもあると思っていたのに、UCバークレーやUCLAどころか、滑り止めと考えていたデービスもサンタバーバラもダメだった。」

親御さんの友人達が、
「この地区のコミュニティカレッジはレベルが高いので馬鹿にしないで。
2年後にはUCに編入できる確率が高い。
」

「コミュニティカレッジに行けば安上がりになるし、悪い選択ではない。」

と言っても、親御さんの気分は一向に晴れませんでした。

息子さんは高校時代を通してBはたったの一つで残りはAだったそうなので、確かに肌の色さえ違えば「スカラシップで来てください!」と言ってくれる大学もある成績ですよね。
息子さんは いろいろな課外活動をしていましたが、地域を超えた受賞歴が語学だけ、それも親の血筋の言語だというのがアピールとしては弱いので、アイビーリーグは難しいとは思いましたが。
(私立名門大学や一流大学を目指すなら、親の血筋の言語は第一外国語にするのを避け、第二外国語や第三外国語にするのがいいと思います。)


パロアルトの高校のカレッジカウンセラーは、受けるUCの数を少なくするように言い、そして高額な学費のリベラルアーツを勧めます。
我が家は「それで全部落ちても誰も責任取ってくれない。こちらは一番受験が厳しいアジア系」と思っていたので、実は高校カウンセラーに黙ってUCを7校も受けていました。(受験料が増えるだけなので)
結果は7校とも受かっていたのですが、アジア系ではマイノリティの日本人ということもあり、中国人や韓国人だったら結果は違っていたかもしれません。
MITに進学した優秀な中国系友人たちの中でも、「UCバークレーはダメだった」とか「すべり止めのはずだったデービスがウェイトリストだった」などと聞くので、結果は予測ができません。
「日本人は中国系や韓国系よりちょっとは状況がよい」と思っていても、今後はわからないですよね。
高校カウンセラーにUCは少なくと言われても、安心のために多く受けてもいいのではと思います。
そして、私立のセーフティ(滑り止め)も用意しておくのがいいのかもしれませんね。


上記の、全て合格できなかった息子さんは、一年前のクラスの寄せ書きに「一年後にはいい大学に受かっていたらいいな」と書いていたそうです。

「息子にかける言葉が見つからない。」
と親御さんが悩んでいました。
親の年代になれば「今、不合格でも、将来は決まったわけではない」と思えるものですが、高校を卒業したばかりの若い生徒にとっては今しか見えないのですよね。

今回のUC選考基準変更の結果、ヒスパニック系や黒人が増えて成功した!とされている一方、優秀で真面目に努力してきたのに結果が得られず、今は鬱の情報サイトにアクセスして周囲を心配させている生徒がいるのは何ともやりきれない気持ちです。

いい結果が得られなかった生徒さんたちが、早く乗り越えられますように。。。

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コメント

りりさん、はじめまして。
サンマテオ在住で娘が現地校に通っています。大学受験のことやスタンフォード大学の様子がとても興味深いです。(特に大学受験については切実)
今回特に「私立名門大学や一流大学を目指すなら、親の血筋の言語は第一外国語にするのを避け、第二外国語や第三外国語にするのがいいと思います。」とあって、日ごろの疑問が解けました。国際結婚の方で、親の母語の日本語とヨーロッパの言語を子供に勉強させていて、APや検定試験に合格したから、それが強みになったって言われていたけれど、なんか違うような気がしていたんですよね。りりさんも指摘されていたように、由緒正しく(最近は、親や親の知り合い主催のほとんど誰も知らないようなコンクールもある!?)、参加者も多い大きなスピーチ大会で上位入賞したなら強みになると思いますが。
これからの記事も楽しみにしています。

投稿: さやか | 2021年7月15日 (木) 20時23分

さやかさん、初めまして!

著名人であり、お金もあり、大学に関係もあって、という生徒さんなら、親の母語での受賞歴がメインでいいのでしょうけれど、一般庶民の家庭では無理ですよね。。。

親や親の知り合い主催のコンクールや募金活動パーティーなど、いろいろ流行っていますね。
親御さんたち、アイディア豊富で活動的で。
特に私立の高校の生徒だと多いようですが、それはそれで大学としては嬉しいのかも。
それなりの経歴として評価しやすいし、ファイナンシャルエイドは不要だろう生徒で、先々の寄付も期待できますよね。
そういう上流階級のお子さんたちの多くは、そこそこいいリベラルアーツに行って楽しい生活を送っているようにみえます。

参加者の多い大きなスピーチ大会で上位入賞したら名門校の受験でもとても強みになると思いますが、狙っている人がいっぱいいて大変そうな世界でした。
5年生くらいで、その道は険しいなぁと判断してそちらには進みませんでした。
どの方向性で進んでいくか、見極めが難しいですね。。。

投稿: りり | 2021年7月16日 (金) 19時32分

興味深い情報をありがとうございます!
成績がいいのに、人種考慮のせいで、本来なら受かるはずのUCに落ちてしまい、コミカレになってしまうとは、何とも恐ろしいですね!アメリカの大学受験では何があるか予想がつきませんね。りり娘さんの高校のカウンセラーは、UCは少なく、とアドバイスしたそうですが、なぜなのでしょう?色んな大学を受けるより、UC系をまとめて沢山受けるほうが、要領がいいように思いますが。。。

投稿: Tamara | 2021年7月17日 (土) 14時12分

Tamaraさん、こんにちは!

UCは少なくとアドバイスされた理由は、公立のサポートよりも私立のサポートの方がずっといいからということでした。
卒業生たちも私立に進学した方が満足度が高いのだから、UCをそんなに受けるな、と。
一校でもUCを受ければUCに行く可能性があるので、本当にそれだけが理由なのかはわかりません。
今になって、もし高校別に入学率を調べていて将来の生徒の合否に関係するとかあれば すごく怖いなぁと思いました。考えすぎですよね。。。

投稿: りり | 2021年7月17日 (土) 18時12分

こんにちは、前回のHNを忘れてしまいました。いつもお世話になっております。

うちの子供が受験した年もかなり厳しかったのですが、今年も特にUCは大変だったようですね。でも知り合いで(白人の家庭から)UCデービスに合格した子もいるので、いろいろな見方があると思います。その子はストレートAでしたが、アカデミックで特別な賞とかはとっていません。ただスポーツやクラブ活動のプレジデントを長年やっていたようです。

投稿: かおる | 2021年9月 3日 (金) 05時02分

かおるさん、こんにちは!

varsityで活躍したり、プレジデントをしたりは大きいですよね~
UCは受かる人数も驚くほど多いので、その辺を押さえておいた生徒さんたちはそれほど影響はなかったのかもしれないですね。
(varsityではないですが、娘が卒業したバレエ学校からも例年通り受かっていました。)

娘は、varsityにあるようなメジャーなスポーツは怖がりでダメだったので、そういう方向は小さい時から考えられませんでした。
でも、大学の生徒さんたちがオリンピックに出ているのを見て、今年は親戚の子が出ている気分でスポーツ観戦&応援できました😊

投稿: りり | 2021年9月 3日 (金) 18時22分

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