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2021年6月28日 (月)

大学合格理由の説明を受ける

大学に入学すると、学生はFERPA(Family Educational Rights and Privacy Acts:家族の教育上の権利及びプライバシー法)に基づいてAdmissions Fileにアクセスすることができます。このファイルには、合格を検討した時に何を評価したかの情報が入っています。(18歳以上の生徒の場合は親は見る権利がないので、お子さんが「やだよ」と言えば知る権利はないそうです💦)

大学によって、このファイルへのアクセス方法は違うのですが、COVIDの問題がある現在、娘の大学ではネットで閲覧の予約をし、家からZoomで担当者から情報を読み上げてもらうという方式が取られています。
通常1カ月待ちと聞いていましたが、あまり忙しくない時期(もうAdmissons Fileに興味のある生徒はチェックを終えた後)なので、ほんの数日後に予約が取れました。

情報を読み上げてもらう時間は30分以内。
娘はZoom越しに写真付きの身分証明書をカメラに表示させて本人の確認をした後、コンピュータと筆記用具だけ持ち込みが許されて、読み上げられた情報を素早くメモすることができたそうです。録音、録画は不可でした。

そして、娘が何を大きく評価されて合格したかを知ることができました。

最も大きく評価されたのは、3つの分野における、国際コンクール、全米コンクール、世界的に超有名な企業での実績でした。
米国のファイナリスト、金賞を続ける、インターンをする、2位を取った、というような目に見えてわかる内容が大きく評価されたということでした。

その他、成績(APクラスの数やテスト結果を含む学力系の全て)、エッセイ(エッセイスキルと人格)、三カ国語が堪能(活動から証明)、アートポートフォリオの評価(バレエのビデオ提出)もとても大きく評価されていました。

まぁまぁ評価されていた実績内容は、STEM系大学の日英翻訳者(長期間)、バレエインストラクター(長期間)、高校オーケストラでのバイオリン(2年間)、海外被災地ボランティア(夏季)、海外の大学での物理リサーチ(夏季)、家庭教師(長期間)でした。

反面、特に言及されていなかった活動内容は、APテストの結果で付随的に取れた賞の数々、サンフランシスコバレエのサマーインテンシブ(4回)、バイオリンのプライベートレッスン(9歳から。コンクール経験なし)、高校内で表彰された受賞歴、高校クラブ活動(副部長)、某組織からのスカラシップなどです。


出願時に Common App(入試願書)で娘なりに順位付けして記述したものが、その順に関係なく、大学側の評価基準によって評価されていました。(順番付けに神経質になる必要はないようです。)
サンフランシスコバレエのサマーインテンシブは世界からの生徒募集なので合格するのは大変なのですが、コンクール実績の方が大きく評価されて、大学の評価からは消えてしまうようです。
つまり、いろいろな分野で、高く評価される活動をするのがベストです。
(一分野だけでも「世界で一位!」などと超輝かしい実績があれば、多くの分野で評価される必要はないのだと思いますが。)

結局、世界や全米規模の実績が大きく評価されて、高校での活動は評価がありませんでした。
高校のクラブ活動を立ち上げて部長や副部長になる、というのは、娘の高校で最もよく行われる手法なので、ものすごい数のクラブ活動がありました。大学はそういう情報も持っているので、その程度の活動では評価しないよ、ということなのでしょうね。(注)娘は日本人です。
(これも、高校外で評価の高いクラブ活動になれば話が変わると思います。)

評価された情報はカテゴリ分けされ、テストスコア、高校の評価、サポート(推薦、レガシー、リクルートしたアスリート、教授子息/息女)、課外活動、自己表現に分けられ、それぞれ1~5の評価が付きます。
(1が一番よい)

そして、総合評価として1~5の評価が付けられ、だいたい1~2の生徒が合格。2-や3+の生徒が合格か補欠に割り当てられることが多いそうです。

また、情報にはタグが付けられることがあり、それぞれ「レガシー&教授子息/息女」タグ、「リクルートしたアスリート」タグ、「家族で最初に大学に行こうとしている生徒」タグ、「寄付金をした家庭」タグ、「マイノリティ」タグなどがあり、評価に影響を与えることになります。

近年、いろいろな生徒がSNSでAdmissions Fileの結果を自分の成績や課外活動とともにあげているのを見ると、つけられたタグによって同じテストスコアを取っていてもテストスコアカテゴリの評価でさえ違っている場合があることに気づきます。
アジア系には状況が厳しいですが、合格の可能性がないわけではありません💦

今回の記事が、後に続く方々にとって参考になれば幸いです。

 

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コメント

大変興味深い記事を出していただいて、大変参考になります。ありがとうございます。
合格基準に、いわゆる下駄をはかせてもらえる要素として「教授の子息」という狭いカテゴリーがあるのに驚きました。海外留学に関する記事でも触れてあって、?と思っていました。りりさんは、スタンフォード大学のある街にお住まいだとブログ説明に書かれていますが、通勤等がありますから、大学教授が近隣に多数住まわれていると推測します。と、いうことはそのご子息も近隣の学校に通われていると思うのですが、実際、どんな感じですか? そういう下駄のない超トップクラスの高校生シニアと比べて、違いはわかりますか? 父兄が教授かどうかは、ネットですぐ調べられますものね。高校では、優秀(スポーツ等を含めた)な学生の順番にスタンフォード大学に合格していましたか?(日本だったら、受験日の運不運はあっても、だいたい、偏差値順に合格しますからね。)

投稿: まり | 2021年6月28日 (月) 23時31分

りりさん、

娘さんの大学合格理由についての詳しい情報をありがとうございました!大変勉強になりました。

私の子供が大学受験するのはまだ先の話ですが、こうした情報を前持って知っておけば、将来の受験対策に役立ちますし、心の準備もできますので、大変ありがたいです。

貴重な情報をありがとうございました!またこうした大学関係の情報がありましたら宜しくお願いします!

投稿: Tamara | 2021年6月29日 (火) 08時02分

ありがとうございます。とても参考になるお話でした。
得意なモノのコンクール探しが私の仕事になりそうです。
有名なコンクールが一番なのはわかりますが無名なコンクールでも評価してもらえると思いますか。

投稿: Lin | 2021年6月29日 (火) 16時56分

まりさん、こんにちは。

実は、パロアルトはスタンフォード大学の敷地がくっついている街、というのが正しいのです。
スタンフォード大学の敷地は、Palo Altoという住所ではなくてStanfordという名前になっています。
でも、パロアルトの行政を使っている部分もあるので、パロアルトというと「スタンフォードね!」と言われます。
教授のご子息は、同じ高校にたくさんいました。
そのため、「アーリー受験はスタンフォード関係者だけよ。普通の生徒は絶対に受からないから」と高校のカウンセラーに言われました。
教授のご子息は、すごく優秀な生徒もいるし、そんなことはない生徒もいるという感じです。
そして受かるかどうかも、それぞれです。
それが、他のタグも関係しているので難しいところです。
また、後日、その辺りは記事にしたいと思います。

投稿: りり | 2021年6月29日 (火) 19時25分

Tamaraさん、こんにちは。

記事、よろこんでいただけて嬉しいです😊
私も、ずいぶん前からいろいろな情報を友人たちから聞いていました。
「そんなに無理!」と思うこともありましたが、なんとか乗り越えられました。
日本人は、アジア系の中ではマイノリティなので、もっと増えてほしいなぁと思います。
これからも時間のあるときに記事を書きたいと思いますので、よろしくお願いします。

投稿: りり | 2021年6月29日 (火) 19時27分

Linさん、こんにちは。

コンクール、有名なものから無名なものまでありますよね。
有名なものでもわりと多くの生徒が受賞するコンクールもありますし、無名なコンクールでも有名なところが開催する場合もあります。
そういうのを見つけられたらラッキーなのではと思います。
難しい名誉あるコンクールをたくさんの分野で受賞するのは無理ですものね。
本当はこのコンクールよりも こちらの活動の方が大変なのだけど、というコンクールも評価してもらえましたよ。

投稿: りり | 2021年6月29日 (火) 19時28分

ご回答ありがとうございます。後日また記事にしてくださるということで、心待ちにしたいと思います。
娘さんは、物理学のリサーチをされたとありますが、リサーチでは、生徒同士でチームを組んで共同研究がなされることがよくあると思います。生徒の中には、優秀な生徒にくっついては共同で受賞する生徒がいるようなのです(生徒の中では噂になる)が、それでも受験では評価されるのですか? 大学も、そんな事情まで分からないですよね。

投稿: まり | 2021年6月29日 (火) 20時58分

まりさん、こんにちは!

ありがとうございます。心待ちにしたいとおっしゃっていただけると、記事を書くモチベーションになります😊

優秀な生徒にくっついて共同受賞した場合についてですが、大学は同じように高く評価すると思います。
社会性というか、ある意味の才能がある生徒ですよね。
普通は、噂になるほどコバンザメな同級生がくっついてきたら拒絶するのに、仲間に入れてもらえて受賞の恩恵を得られるのですから🤣

それは本人の特殊な能力によるのでまだわかりますが、お金持ちの多いパロアルトにいると、親の能力の恩恵を多く感じます。
子供の業績のために会社を作ってあげたり、組織を作ってあげたり、本を出版してあげたり。。。
「私、会社作るの初めてだし、海外の会社と取り引きする法的な方法もわからなかったから、すごく大変だったわ~」という友人に、ここまでできるなんて、と驚きました。
自分が無力で子供に申し訳ないなぁと思いましたよ。
娘は、以前の記事に書いた先生の言葉「諦めなさい。そもそも、人生はフェアなものじゃないのよ!」を身をもって知ったと思います💦

投稿: りり | 2021年6月30日 (水) 18時30分

Admission fileを見せてもらえるのは知っていたのですが、ズームでもみれるのですね。お嬢さんは素晴らしいECがあったのですね、完璧です。ですので、うちの子供がどうして受かったのかと不思議になってきました(笑)。コンクールも数学オリンピックとかにもなーんにも出場すらしていません。NPOも作らないし、会社を立ち上げるなんてこともなかったです。レガシーも全くありません!GPAはよかったけど、それはみんな同じだし。私も子供のファイルをみたくなりました。

投稿: かおる | 2021年9月 3日 (金) 05時12分

かおるさん、こんにちは!

娘がAdmission Fileを見せてもらったときには、Zoomでの閲覧方法しかありませんでした。

息子さんが合格されたのは、すごくエッセイがよかったのでは。将来性がすごく高そうな、素晴らしい素養が見られたのではないのでしょうか。
そしてまた、その優れた人格を証明するような内容の推薦書で、「これは成功しそうな生徒だ!」と思われたのかもしれないですね。
評価しているのは、その道のプロですもんね。。。

今からでも予約して確認できるのではないでしょうか😊

投稿: りり | 2021年9月 3日 (金) 18時25分

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