日本を題材にした大学の授業
大学で日本に関するクラスを取ると娘が話していました。
??
どういうクラスなのか、いまいちピンときませんでした。
実は20年以上前、私が駐妻としてアメリカに来たばかりの頃、英語力を向上させる為に あるコミュニティカレッジでクラスを取っていました。(未だに向上してないけど)
その時、文化の比較の授業で、「日本は老親を大切にするから幸せな老後でファミリー皆ハッピー」みたいな思い込みをされていて、日本の会社員時代に若い世代の苦労を聞いていた私は少し複雑でした。
(当時は、男性と同じお給料をもらいながらも家事は全て女性がし、休日は夫の親に尽くしに行く、という会社の先輩女性が何人もいました。)
それから20年も経っていますが、遠い日本に関する内容というと、勘違いをされていたり、情報が古くて時代遅れの授業になっていないのか興味津々でした。
さて、スタンフォードのその日本に関するクラスというのは、簡単に言うと、「日本文化を知り、高齢化社会の日本を通して年を重ねる意味を考える」というような感じのとても真面目なクラスでした。
そして(日米問わず)「年を取った方々が考えていること」、「年を取った方々が、どのように社会に関わるのが理想なのか」、「孤独死に対する考え」などを皆で話し合っていくそうです。
結構、重い内容の授業ですね。
先生は、日本生まれの日本人だそうです。
驚いたのは、前回の授業では「アメリカでは世代関係なく付き合い、親子も可能なら頻繁に会って時間を楽しむのに、日本ではもっと世代間に壁があったり、付き合いを負担に感じたりする。それは何故だと思うか」という内容を話し合ったということでした。
実は、私が日本にいた頃は「アメリカ人は親から早く精神的に独立することを好み、日本の方が親子密な関係を続けるものだ」と思っていたのですが、アメリカで友人が増えるに従い、「ん? アメリカの親子ってかなり関係が密なのね」と思うようになったのでした。同じように先生が感じていたとは。
授業中の生徒の意見としては、一般的に日本人に持つ印象から「仕事が多くて日々に忙殺されて心に余裕がないからだと思う」という生徒がいた半面、韓国人の女の子が
「私の親は、よく私たち姉妹を連れて祖父母の家にいろいろな届け物を持って行っていたの。
なぜ、私達も行かなくてはいけないの?と聞いたら
それは、あなたが大人になった時、私達に何をすればいいのか知るためよ、って。
親のことは大好きだけど、かなり重く感じて辛かった。
隣の国でわりと似ている日本でも、親世代の子供世代に対する期待が大きく、子供の重荷になっていてあまり密な関係を望まないのでは。」
と発言していたそうです。
そういえば、娘が高校の頃、仲のいい韓国人のお友達が親から
「私はあなたを育てるのに とても苦労したのよ。
あなたも将来、自分の子供を持って苦労しなさい。
それが私のあなたへの復讐になるのよ。」
と言われたことを愚痴っていたと、娘がショックを受けていた事がありました。
韓国では思ったことを即座に口にするだけ親子の仲のいい人が多いと捉えればいいのか。。。かなり、ダイレクトなのですね。。。
授業では、自分の経験を話したり、たくさんの意見を出し合い、皆で考えていくそうです。
こうやって話し合い、冷静に親の観察もして、大人になっていくのですね。
とてもよさそうな授業で安心しました😊
私は重荷な親にならないように気を付けなくては😅
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