バレエと大学
娘は一年くらい前、3年間もパドドゥのパートナーをしてくださっている男性プロダンサーから、
「もう、来年は高校卒業だよね?
その後の、バレエカンパニーは決まったの?」
と聞かれたそうです。
娘が「私、大学に進学しようと思っています。」
と答えると、驚いた顔で理由を聞かれたそうです。そこで、
「バレエの世界は厳しくて、将来の自立を考えるとリスクが高いと思うのです。」
と言うと、さらに驚かれたそう。
その話を聞いて、私はさらに、さらに驚きました。
彼は、娘をリフトするときに「ウッ! ! 」と苦しい声を出したりするくらい、怪我に悩まされる日々を長く送っていたのです。
それでも、バレエダンサーの仕事を選んだことに不満を持っていないということなのですよね。
そこまでバレエの世界が好きなら、いい選択をしたのだなぁと思いました。
今まで、何人もの娘の先輩はバレリーナを目指してシリコンバレーを去りました。
その後、1~2年で見切りをつけてダンス専攻のある大学に進学したり、アルバイトをしながらダンサーの職を探していたりヨガを教えていたり。。。いろいろです。
生活はご両親が助け続ける場合がほとんどですが、他にサポートしてくれる人を探して苦労している先輩の話も聞くので、現実はなかなか厳しいです。
娘は、ほとんどバレリーナの道に憧れることもなく、大学への進学を決めました。
さて、大学の入学のための課外活動にバレエはどれだけの影響力があるのか聞かれることがあります。
う~ん。どうでしょう。
周りの人を見ていると、アメリカのインターナショナルコンペティションでトップクラスの賞を取って、ローザンヌに行ったくらいであれば、高校での成績が素晴らしくなくても(Advanced Studentくらいの成績なら)、ハーバードなどの私立の名門校に受かる確率は高いようです。
そこまでではないバレエの実績でも、高校のトップクラスの成績で、他の活動でもそこそこな(全国レベルのコンクールの)数々の受賞歴があれば、そのような私立の名門校に受かる確率は高くなると思います。
大学のVarsity Sportsに入れるようなスポーツだと、州内順位2位でスカラシップ付きで私立名門校に受っている友人を見ると、バレエとは 全く違いますね。
そもそも、私立名門校はスポーツスカラシップはありますが、バレエ(どころか学力でも)スカラシップは出ないので、「大学はVarsity Sportsの生徒だけが特別に好きなんだ」などと言われたりするのでしょう。
バレエだけで名門校に入ることは厳しいという現状なので、娘の大学のバレエカンパニーは学術の成績が素晴らしい先輩方が多いです。
「物理、そのクラス取ってたよ。わからなかったら聞いて」などと言ってもらえるのはありがたいです。
大学に進学予定なら、バレエだけでの進学は難しいので、勉強などもバランスよく頑張らないといけない、という感じです。
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