生徒たちが引いた先生のジョーク
アメリカ人が言ったジョークが面白いと思えなくて、というような話を聞くことがあります。
日本人とアメリカ人では文化が違うのだから感覚の違いは仕方がないのかもしれません。
また、アメリカ人といっても人によって出身の民族も違えば育ちも違う。。。アメリカ人同士でさえも笑いが違って当然なのかも。。。
先日、娘の体育の代替の先生が授業中に生徒たちに、ある話をしたそうです。
N社(先生は実社名を言いましたが、怪しいので伏字で。日本でもクッキーやクラッカーが人気の有名な会社です。)の社長は、チョコチップクッキーが大好きだったんだ。
だけど病気で、もう動けなくなって死の床についていた。
一人でベッドに横たわって死を待っていたのだけど、ふと気づくとベッドルームまでチョコチップクッキーのいい匂いがしてきた。
それで、最後の力を振り絞ってベッドルームを出ると、いい匂いがしてくるキッチンの方に向かった。
キッチンに入ると開いたオーブンの中から焼きたてのチョコチップクッキーが見えていた。
「あぁ! 僕のために、最後に僕の大好きなチョコチップクッキーを妻が作ってくれたんだ!」
ちょうど、部屋に入ってくる妻に、最後の力を振り絞って小さな声で言った。
「ありがとう。君に出会えて本当によかった。
君と結婚できて本当に幸せだった。」
すると、妻はその言葉に気づかず大声で、
「そのクッキー、食べないで!
あなたのお葬式で出すために作ったんだから!」
先生は、オチを言うと大声で笑ったそうです。
ところが。。。生徒たちは、シーン。。。誰も笑いませんでした。
焦った先生が、
「どうして? どうして、みんな、笑わないの?
俺は、すごく面白いジョークだと思うんだけど。
何で?」
先生に悪いと思った生徒たちは、
「。。。はは。。。」
とお愛想笑いをしたそうです。
先生は、焦ってしまい、
「何で、おもしろいと思わないんだ?」
と困惑していたそうです。
生徒たちにとっては、死の床という状況は笑いの種にならず、いくら他人の死の床の話でも当人の気持ちを考えると笑っていいものではなかったのだと思います。
まして、「N社の社長」などとリアリティがある話となれば尚更、笑う気持ちにならなかったのでしょう。
娘も、「先生が、おもしろいジョークって言いながら、かわいそうな悲しい話をしたの。
」と私に報告しました。
先生は、きっとパロアルトの生徒たちは、ジョークの通じないつまらない子たちだ、と思ったでしょうね。
でも、娘の育つ環境での出来事と考えると、少しほっとしたのでした。![]()
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