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2017年4月28日 (金)

ちょっと怖い?数学のクラス


高校では能力別になる数学クラス。
前に、「P.A.高校の能力別クラス-数学編」で記事にしましたが、能力別になるとレベルによって特色が出てきます。
それに関しては、また後日お話しするとして。。。

数学のHonorクラスは、能力別でも一番入りにくい科目だけあって、とてもユニークな子たちが何人もいます。

授業中に突然、スターウォーズのテーマソングを歌いだしたり、自作の歌を歌いだしたり。。。

メキシコのアボカド~♪
 メキシコのアボカド~♪
 とてもおいしい、メキシコのアボカド~♪
 それなのに食べられなくなるかもしれない、メキシコのアボカド~♪
 あぁ、食べられなくなったらどうしよう~
 おいしい、メキシコのアボカド~♪


と、トランプ氏のメキシコとの壁ニュースが話題の時には新作の歌を聴くことができました。

こんな歌を社会の時間に歌うと先生から大目玉を食らいますが(「メキシコの人が聞いたらいい気持がしない。人種差別的だ」と怒られます。)、数学の先生は、特に変わった子には慣れていて反応しません。

また別の子は、グループで難問を解いたときに解法を間違えた同級生に、

君は、自分で思ってるほど頭よくないんだよ。

と失礼なことを言ってしまいます。
まだ、他人の心に無頓着なのでしょう。。。

試験中には、さらにトラブルが。

独り言を言う子がいるのはもちろん、突然、先生に、

先生! 試験に集中できません。

と言い出す男の子がいました。

先生が「
どうしたの?」と聞くと、

ヘイ!。。。ヘイ!。。。ヘイ!と叫び声が聞こえるんです。

先生は、落ち着いたまま、

じゃあ、私があなたの後ろで見ていてあげるわ。

と、ずっと彼のそばに立っていてあげました。

その後、「
何も聞こえなかったわよ。」「僕には、まだ聞こえるんです。」との会話がありましたが、先生のおかげで彼はテストを受けることはできました。

もちろん、個性的な行動は男の子だけではありません。
試験中の女の子の異変は、涙になって表れます。

解けないと、しくしくと涙が出てくる女の子たちも。

テスト終了時には、「
私のバカ!!」と大声で言いながら派手に泣き出す子も。

そこまでになると、先生も心配して、「次のランチタイムには一緒に過ごしましょう」とお誘いがあることも。

(小学校の頃は、先生とのランチタイムは学校の資金調達の一環でお金を払わないとできませんでしたが、高校になると心の安全のためにしてもらえるのはラッキーですね。coldsweats01

テストの後、ある友人が娘に言いました。

今日の数学のテストは、そんなに難しくなかったね。だって、誰も泣かなかったもの。
うん。そうね~

娘は、ちょっとのことでは動じない子供に育ちました。think
     
   

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2017年4月22日 (土)

国民性の違いを感じたゲーム


またまた前回の記事から時間が空いてしまいました。

実は昨日、交換日記やブログが認知症防止にいいという特集記事を読み、「ブログ、全然書いてなかった!」と思い出したのでした。coldsweats01

さて、話は変わりますが、先日、娘が高校の国語の授業中にゲームをしたそうです。

先生が、

皆に、風船を一つずつ渡します。膨らませてくださいね~

そして、生徒全員が風船を膨らませると、先生が皆に言いました。

各自、その風船を3分間、割らないで持っていてください。
 割らなかった人には、キャンディーをあげますよ!happy01


娘からその話を聞いた私は、聞きました。

風が強かったの?
ううん。普通の教室の中よ。

普通の風船じゃなくて、割れやすい風船だったの?
普通の風船よ。

普通の風船を3分間持っているだけ??
何か問題でも??wobbly

ところが、
先生からキャンディーをもらえた生徒、つまり3分間、風船を割らずに持てた生徒は、たった5人でした。

いったい何が起きたのかというと。。。

一人の生徒が突然、ボールペンやシャーペンを取り出し、他の生徒に向かっていき、風船を割り出したそうです。

そうなると、別の生徒たちも突然、凶暴になり、他の生徒の風船を割ろうと向かっていき、教室中が戦いの場と化したそうです。

一人の生徒が、

どうしてそんな事をするの?
 皆が3分間だけ大人しく風船を持っていれば、全員、キャンディーがもらえるのに!!sad


と、生徒たちを止めようとしました。
でも、暴徒と化した皆を止めることはできませんでした。

3分間、風船を割られなかった生徒は、
「180cm以上の長身の生徒」
「机の上に上って、風船を高く掲げていた生徒」
「風船をセーターにくるんだ生徒」
だけでした。coldsweats02

風船をセーターにくるんだ生徒は、「さすがにセーターを切っては悪いな」と良心を持った生徒たちに襲われなかったそうです。

先生は、「
今まで、何十年もたくさんのクラスでこのゲームをしてきたけれど、どのクラスも、お互い、襲い合って同じような状況になったのよ。ただ、一クラスだけ、全員、風船を割らなかったクラスがあったけれどね。

と話してくれたそうです。そして、先述の、「
全員が3分間だけ大人しく風船を持っていれば全員、キャンディーがもらえる」という提案をした生徒に、

皆に そういう正論を言う人は、真っ先に襲われるものなのよ。

と言ったそうです。

これから教材にする本の中で、似たような現象が起きるということで、全員に体験させたゲームでした。

その本は、Lord of the Flies

Lord of the Flies     Lord of the Flies






(左が英語版。右は日本語版です。)

無人島に漂着した少年たちのお話です。

私や娘は映画を見たことがあったので、その小説の中で暴徒化した子供たちも、意見を言って殺された子供も、今回のゲームで誰に相当するのか納得でした。
この本だけでは、「こんなこと、起きるはずがない。」と思ってしまうけれど、実際に類似体験すると、「起きる可能性があること」という認識になり、もっと登場人物の理解ができるようになるのかもしれません。

それでも、今回の生徒たちは、もう高校生。
今回のゲームの結果は衝撃的でした。think

日本の高校生だったら?
ゲームの意図がわからず、ただ、「先生は何を言っているんだろう?」と全員がぼーっと3分間風船を眺めながら待ってキャンディーをもらい、「何のために風船を持たせたの??」となってしまうのでは。。。

日本の教室で、だれか一人、凶暴性のある子が風船を割り出したら、「
ただ3分間、風船を持ってるだけで全員、キャンディーよ」と諭す子が何人もいるだろうし、先生は、正しい意見を出した子に「あなたみたいな子が最初に襲われる」などと言わないのでは。。。
(というか、いくら教材の状況と似ているからといって先生がそんな発言をしたら、父兄から苦情が来るかも。coldsweats02

日本は昔から天災が多く、人々が力を合わせて乗り切って生きてきたといわれています。
そして、そんな心を受け継いできた日本人は今でも災害時に助け合い、世界に称賛されています。
そんな日本人との民族性の違いを感じたのでした。

さて、純粋に日本の血であり、生まれも育ちもアメリカの娘は。。。一番先に風船を割られ、目を白黒させていたそうです。

私、見るからに弱いってわかるものね~coldsweats01

このアメリカで、生き抜いていかれるのか心配です。think

 

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