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2017年1月20日 (金)

(続) P.A.高校の能力別クラス-理科編


前回の「P.A.高校の能力別クラス」の続き、今回は理科についてです。

パロアルト市では、9年生(高校一年生)では生物学を学び、物理や化学は10年生からになります。
9年生で取れる生物学は、「Regular(標準的な内容のクラス)」「Advanced(もっと高度な内容のクラス)」「Honor(Advancedよりもさらに高度な内容のクラス)の三段階になります。

ただし、市によっては Honorクラスがなく、RegularクラスとAdvancedクラスだけが選択肢にある学区もあります。

どのレベルのクラスを取るかの判断は、生徒と生徒の家族が中学の理科の成績からすることになります。
もちろん、8年生(中学最終学年)の後期に、先生に相談することもできます。

(数学のHonorクラスに比べると、多くの生徒が生物Honorを選択しているように思います。中には、数学でAdvancedクラスを取り、理科をHonorにする生徒もいますが。)

Honorクラスを取る基準としては、
個人的には中学の理科の成績でAを取るのに余裕があった場合に希望する感じかな、と思います。
また、高校でHonorクラスに入ってもAを取りたいと思うのなら、中学時代にはさらに余裕があり、だいたい98%以上の成績でA(+)を取っていれば、まぁ、大丈夫かなと思います。
(高校に入って、ぐっと能力が上がる生徒もいるので、一概には言えませんが。)

Honorクラスでは、入ったときに書類に署名を求められます。(親子ともに!)
その書類には、「
Honorクラスでどのような成績を取っても、それは、この先ずっと消えることはありません。途中でコース変更してAdvancedに移動しても、Honorクラスで取った不本意な成績はずっと記録に残るということを理解しました。」と書かれています。
HonorクラスでCを取ったけれど、AdvancedならAが取れていたでしょう。Advancedに移ったのだからAにして!pout」というモンペ対策なのかもしれません。coldsweats01

高校の成績は、ファイナルテスト(半期に一度の最終試験)だけでなく、年間を通して頻繁に行われる小テスト宿題、先生によってはノートチェックなど、様々な内容で決まります。

まして、テストは(できる子ばかりを集めたHonorクラスなのに)平均70%台のことも多くあり、そのようなテストを含めて平均90%を取らないとAが取れないと考えると、ものすごく大きなストレスになります。

(正直、「授業中に教えてない内容をテストに出さないでよ!」「授業で教えない内容を大量に入れた宿題出さないでよ!」と親のストレスも大きいです。coldsweats02

娘も、
Honorクラスの子は、全員ストレスがいっぱいだと思う。Advancedのお友達は皆、もっと楽しそうに生活している。」と言います。

(ちなみに、Honorクラスは、もちろんアジア系がメインですが、アジア系の子たちでもAdvancedクラスの子たちが多くいます。)

個人的には、それほどAを取ることに神経質にならなくてもいいのでは、と思います。
というのも、一般には、HonorクラスでBを取るよりも、AdvancedでAを取った方が結果的にweighted GPA(クラス難易度と成績を考慮して計算したGPA)が高くなるので好ましいと言われていますが、実際の大学のアドミッションオフィス(入試担当事務局)が書くブログには「
大学は単にweighted GPAの数値を見るだけではない。クラス内容も精査している。一番いいクラスで困難に挑戦しようとする生徒の人間性に魅力を感じる。」と書かれているのを目にするからです。

そのため、「Honorでいい成績が取れないと
怖いから取らない方がいい」と自分の子供を指導するのも違っているような気がするのです。
クラスを決めるときに一番大切なのは、子供が「どのくらい志を高く持っているか。どのくらいストレスに強いか。」ということかもしれません。
(でも、どのくらいストレスに強いかは親にも正確には把握できない、というのがつらいところですね。think

(注:パロアルトの理科のHonorは、2013~2014年度から2017~2018年度まで、The University of Californiaの weighted creditに加算されません。加算されるようにカリキュラムを変更しようとする動きもあるようですが。大学によって扱いが違うので、将来、高校のカウンセラーに確認する必要があります。)

理科でも長くなってしまったので、数学については次回書きます。

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2017年1月13日 (金)

P.A. 高校の能力別クラス-国語編


ずっと毎日が充実していて...と言えたらいいのですが、実は、単に忙しさに追われていて余裕がなく、ブログを更新することができませんでした。coldsweats02
心穏やかにゆっくりとお茶cafeを楽しんでみたい。。。

さて、
今までも小中学校の能力別クラスについて記事を書きましたが、今回は、たぶん、一番人に聞きにくく、でも知りたい高校の能力別クラスについて書きたいと思います。
(「高校」カテゴリに入っているけれど、子供が高校に入ってから読んだら「時すでに遅し」じゃない!という内容も入りますが。)

パロアルトの高校入学時に能力で分けられているクラスは、国語(英語)、数学、理科の三科目です。

国語は「Regular(標準的な内容のクラス)」「Advanced(もっと高度な内容のクラス)」の二段階(表向きには。詳細は後述)です。
数学と理科(物理以外)は、「Regular」「Advanced」「Honor(Advancedよりもさらに高度な内容のクラス)」の三段階になります。

それぞれのレベルのクラスは内容が違うだけでなく、宿題量が大きく変わってきます。
各教科説明のカタログには目安の宿題量(だいたいの時間)が書かれていますが、どう考えてもその時間量を超える宿題が出ることもあります。

そのため、クラスのレベルを自分で決められても、どれだけの宿題量こなせる能力があるか、またそれに加算してテスト勉強(小テストも頻繁にあります)をする能力があるかを熟考する必要があります。
簡単なクラスに入ってAを取る方が、難しいクラスに入って悪い成績を取るよりも、将来、合格者を決める大学側からみれば好ましい事だからです。

特に課外活動(将来、大学に入ることを考えると、これも重要な意味を持ちます)に時間が取られる場合、宿題の量は
時間的に大きな問題になります。

つまり、
うちの息子、宿題が終わらなくて大変なの。私は付き合ってられないから先に寝てて、息子が何時に寝てるかわからなくて心配。

と悩んでいる友人は、

うちの息子、とても優秀で、いいクラスいっぱい取ってるの。だから宿題が山のようにあって大変で心配。」

という意味なのです。happy02

実際、早起きの友人が早い時間から出勤しようと起きたら、まだ娘さんがレポートを書いていたという話も聞きます。
高校生活が4年もあることを考えると、怖いです。。。bearing

もちろん、「Regular」クラスの子たちは、まったく違う生活をしています。
放課後に友人と遊んだり、兄弟とボール遊びをしたりと普通の高校生活を送っている生徒もいます。
ただし、すべて一番上のクラスに入らないと、将来、超名門大学に入ることは無理になります。


さて、個々のクラスの詳細についてお話を進めます。

まず、国語のクラスについて。

中学の成績から考えて、中学の終わりに自分でクラスを決めます。


国語は9年生と10年生の混合クラスになっていて、2年ごとに内容が変わります。

表向き、「Regular」「Advanced」の二段階に分かれていますが、実際には、「Advanced」には10年生が多いクラスと9年生が多いクラスがあります。
中学で100%に近い成績だと9年生でも10年生が多いクラスに行かされるようです。
そのため、学年上の中国系の友達から「
Advanced、何年生が多かった?10年生?ならよかったね!」などと言われます。
中国系や韓国系の子たちは、親たちの情報収集能力が高いので、学校やクラスについての知識が豊富です。
(週に一回集まって情報交換をする韓国系ママ友グループもあります。)


実際にどのくらいの比で「Regular」と「Advanced」に分かれているのかはわかりませんが、「Advanced」のクラスは、アジア系が多いクラスになります。

反対に10年生でも前年の「Advanced」クラスでの成績が悪いと9年生が多いクラスになると思います。
(「Regular」に9年生が多いクラスと10年生が多いクラスがあるのかは不明です。)

「Advanced」の国語クラスは前期に下の3冊の本を読みました。
アメリカの高校では、多くの高校で読むと言われている本です。

To Kill a Mockingbird A Tale of Two Cities The Kite Runner






次のクラスまでに3章くらい読むことが多いので、その上、エッセイを書く宿題や単語テストの勉強、小テストの勉強などが重なるときつくなります。

そういうこともあって、クラスを決める前にアジア系の家庭では「あっちの科目が重いから、こっちのクラスはこれにしたら?」「こっちのクラスでがんばれないの?」などと家族会議が行われるようです。

そんな日々を過ごして、学校では生徒たちが親について会話をしていたそうです。

うちの母親、怪獣だから大変なんだよ。
ははは。そんなはずないだろ。君のお母さん、人間だよ。
人間じゃないよ。だってアジア人だよ!

その会話を聞いていた先生も交えて、皆で大爆笑したそうです。happy02

ずいぶん長くなってしまったので、理科と数学に関しては、また後程。。。confident

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