アメリカ小学校 高学年の人間模様
人種の坩堝と言われるシリコンバレーで暮らしていると、やはり民族性というのを感じてしまいます。
いろいろな子達がいて、なかなかおもしろいと思うエピソードを多々体験できます。
そんな他民族の中での小学校生活。
人間関係について考えると、日本よりも楽に生活できる印象を受けます。
最近とても驚いたのが、授業中のグループ分け。
プロジェクトをするのに、2~3人のグループに分かれなさい、と先生が言ったときのこと。
普段一緒に遊ぶ仲良しグループで分かれるものと思っていたら、娘の小学校の子達はあまりそういうのに拘らず、そのときの気分のまま、そばにいた子と一緒にグループになるらしいのです。
「ねぇ、一緒にやろうよ。」
などと娘の親友が 隣の友達に声をかけられ、娘には、
「ごめん。隣の子が一緒にやろうって言うから一緒にできないみたい。」
と言えば、娘は「別にいいわよ~」
すると別の女の子が娘に、
「一緒にやろうよ~!」「いいよ。」
また違う子が、
「私も一緒に入れて~」
と、普段一緒に遊ばない子達が寄ってきて同じグループに。
さらには、作業中に気が変わり、
「あっちのグループ、おもしろいことやってる! 私、向こうに行く~」
などと途中でグループを移ってしまうこともあり、やけに気楽なのです。
また、一人の男の子は作業中に、
「もう! 皆、僕の意見を聞いてくれないんだから!
いいよ。僕はグループにならない。
一人でやる!」
と言い出して、最終的には意見を寄せ集めて煩雑になった他のグループよりも いいプロジェクトに仕上げました。
(途中から一人作業を許してしまう先生もおもしろい。。。)
日本だと、小学校高学年にもなれば こういうグループ活動のときには仲良しグループと行動することになるので、普段の生活できちっとグループに属していないとつらい場合ができてきますね。
娘の小学校の子達は とても気楽に生活していて、あまり「こうしたら、あの子はどう思うかしら」などと深く人間関係を考えていないようです。
日本の小学校を経験して大きくなった私には、子供たちの行動には とても違和感を覚えました。
でも、いつもと違ったクラスメートと一緒に作業するのもまたいい経験になるし、転居の多いシリコンバレーでは転校生も馴染みやすくて とてもいい環境だと思います。
こんな環境で、ずっと娘は気楽に平穏に小学校生活を送ってきました。
ほとんどの子達が同じように平和に生活してきたわけですが、実は、この時、一人で活動したいと思っているわけではないのに入れてくれるグループがなく、孤立していた女の子がいました。
こんな平和な場所でも起きてしまうことがあるのですね。
私も2年前から、他のクラスにいた その女の子が ほんの少し気になっていたのですが。
そのお話については、次回、「いじめ@アメリカの小学校」でお話します。
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