いじめ@アメリカの小学校
日本人ほど物事に執着がないからか、わりとさっぱりとしていて平和な学校生活について「アメリカ小学校 高学年の人間模様」でお話しました。
娘の小学校では、いじめについての教育をとてもよくしていて、どういうことがいじめに当たるのか、いじめを目撃したときにはどうするのかなど講義を聴いたり、生徒がポスターを作ったりと活動しています。
娘の周りでも特に仲間はずれなどもなく、平和に暮らしてきたつもりでした。
でも、どうも今年、同じクラスになった女の子がいじめに遭い、つらい思いをしているらしいのです。
日本のような陰湿ないじめではなく、アメリカらしい(?)オープンで直接的ないじめのため、担任の先生や校長先生も把握しています。
どのようないじめかと言うと、例えば、グループ分けのときに一人だけ どのグループにも入れなかったり、つらく当たられたり、「汚い」「臭い」と言われたりしているのです。
その都度、先生は対処しているそうです。
プロジェクトのグループ分けに入れないときには、「誰かを入れてあげない?」と声をかけました。
でも、定員に満たないグループの子達は皆を拒否してしまい、先生も強制的に一つのグループに入れることもできず、結局、一人だけプロジェクトでの作業をしなかったそうです。
いじめに遭っている子が「汚い」「臭い」と言われたときには、言った生徒を呼び出し、
「あなたが同じ事を言われたらどう思うの?」
と説教をし、謝らせたそうです。
また、彼女が、机の上に置いていた日記
を勝手に読まれ、
「私の日記、読まないで!」と怒って
「大事なものなら机の上に置いておかなけりゃいいじゃない!
」
と逆ギレされたときには、やはりその生徒を呼び出し、
「あなたが彼女だったら、どういう気持ちになるの?」
と諭したりしていました。
私が生徒たちの様子をクラスで見ていても、他の子だったら「あはは!」と楽しく笑いになる行動でも、その女の子がすると「私に触れたわよ! 怪我するところだったじゃない!
」と妙に攻撃的になってしまうのです。
見ていて、かわいそうになってしまいました。![]()
先日は、学校の備品である各個人のMacBook Airで作ったデータを、プレゼンのためにプロジェクタにつながった共用のコンピュータに移動させるため、USBメモリが必要だったらしいのですが、いじめられている子は持っていなかったので誰かから借りる必要があったそうです。
先生が、そばに座っている女の子たち一人ひとりに「に貸してあげて」と頼んだらしいのですが、皆、「たとえ一分だけでもに触れるのが嫌」ということで、断ったそうです。
仕方なく、先生は遠くの席の娘のところに、
「USBメモリ、に貸してあげてくれる?」と頼みに来たそうです。
娘によると、娘以外にも3人、貸してあげられる女の子がいるだろうとのことで、全員がいじめに加担するわけではないのですが。
たとえ1分の作業にも自分のものを貸せないというのは、かなり重症な気がします。![]()
ただ、その女の子が嫌だというだけで、いじめに加担しない子をいじめることはないし、いじめのターゲットが変わることはないのです。
いじめられている女の子は、どうにかしてお友達がほしいと思うようで、先日、家でカードを作ってきました。
カードを配った相手は、自分をいじめない子達だけ。
受け取った一人の男の子が娘に
「あ、カード受け取ったの?
僕ももらったけど、英語がよくわからないんだ。
わかる?」
「ううん。私もわからないわ。」
家で、私が娘に解読してあげました。
「今までしてきたこと、ごめんね。友達になりたかっただけなの、かな?
でも、何も悪いことしてないのでしょう?」
「うん。何も。。。」
先生は翌日、クラス全体の前で、
「昨日、あなたはクラスの何人かにカードを書いて渡したのよね?
とても勇気がいることだったと思うわ。
偉かったわね。
」
と褒めたそうです。
そして先生曰く、
「こんな問題が起きてばかりなんて、私いつか病気になっちゃうわ。
」
いじめてる子達はストレスからいじめをするわけではなく、ただ一人の女の子が嫌いなだけ。
いじめが伝染するわけでもなく、いじめをしている自覚もあまりない。
アメリカでも、いじめは簡単には解決しない問題ですね。。。



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