(後編) 日本でのビックリ!
2年ぶりの日本で感じた「びっくり!!」や「わ~! すごい!!」と心に残った体験。
前編に引き続き、後編、日本人の温かい気遣い編です。
バスの中の気遣い
2年前に日本に来たときにはバスに乗らなかったかも。
本当に久しぶりのバスでした。
乗ってみると、座席の肘掛けに転々と、それも一つ飛びに青いベルトが付いているのです。
きっと何か理由があるに違いない!と壁についた張り紙を読んでみると、それは「補助ベルト」。
このベルトにベビーカーを固定して、折りたたまずに素早く楽にバスに乗れる、という道具なのでした。
なるほど。
少しでも子供連れのお客さんも、気楽に移動できるようにと考えられた気遣いだったのですね。
ところで娘はバスの中で、
「独り言の多い運転手さんね。ずっと何かしゃべってるよ。」
とこそっと私に話しかけました。
いえ、あれは。。。
「確かにほとんど聞こえない声で早口に話しているけれど、よ~く聞いてみると、独り言ではなくて、私たち乗客に話してくれているのよ。」
運転手さんは、
「右に曲がります。」
「この先、少し揺れます。」
「赤信号で停車します。」
と、ずっと話しているのでした。
きっとバス会社から乗客への気遣いの通達か何かが出ているのだけど、すごくシャイな運転手さんで、乗客にはほとんど聞こえないのでしょうね。
暑い場所での気遣い
暑い暑い日本の夏。
とても暑い商店街を通ったとき、ふっと涼しいような気がしました。
上を見上げると、天井から霧が噴射されていました。
細かい細かい霧です。
見るだけでも、涼しくなる感じですね。
暑い中、ほっと一息つけた瞬間でした。
これは、2年前というより、もっと前からあったのかもしれないですね。
高齢者家庭への気遣い
日本の実家に泊まり、ふと冷蔵庫を開けると、
「何これ!?」
という白いプラスティックのボトルを見つけました。
赤い丸いステッカーに「あんしんカード」と書かれています。
どうやって、これで安心できるのだろう??と母に聞いてみました。
これは、自治体から高齢者家庭に配られるボトルだそうです。
この中に入っている「安心カード」は、カードというよりA4サイズの書類で、離れて住む家族の連絡先や、市内に住む親戚の連絡先を書いておくそうです。
そして、その「あんしんカード」のボトルを、冷蔵庫の扉の内側(牛乳やジュースを入れておくところ)に立てかけて入れるのです。
そうすると、孤独死したとき(?)に、警察や救急隊員が冷蔵庫の中から「あんしんカード」を取り出し、素早く親族に連絡できる、という仕組みになっているそうです。
なかなかな名案!
その仕組みを自治体で共有していれば、何かの時には緊急の連絡先がすぐにわかり、「安心」だということのようです。
確かに冷蔵庫は、(普通、日本では)どの家でも一台。
すぐに見つかります。
壁に貼っておく、というシステムだと、家庭によって場所が違ってしまうものね。
さすが!!
いまや、高齢者家庭はどんどん増えているそうです。
孤独死とまではならなくても、突然、ご近所で倒れて家に運ばれたときなど、役に立ちそうですね。
今回の日本滞在は、娘の当日の体調不良により飛行機のリスケジュールをしてしまったので、2週間にも満たない短期間でした。
かなり短い感じはしましたが、たくさん楽しめました。
また、来年、行かれたらいいな。
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コメント
おもしろい!バスも至れり尽くせりなんですね。
暑さ対策の霧吹きは、日本だけじゃなくてアメリカでも屋外扇風機や建物用、パティオ用にミスティングシステムあったりしますよ~
孤独死対策は何だか寂しい。そういうものが必要な世の中になってしまったんだなあ。
投稿: mikichin | 2012年8月27日 (月) 02時31分
あんしんカードを冷蔵庫に・・。これはスゴイ発想ですね。感心しました。でも逆にいうと、こういうシステムを自治体が作らなくてはならないほど、高齢者だけの家庭、孤独死などの社会的な課題が増えているということですね。日本の将来、そして自分の老後を考えた時、なにが人々にとって幸せなのだろうと考えてしまいます。いつもeyes openするような話題をありがとうございます。
投稿: レインボー | 2012年8月27日 (月) 03時16分
mikichinさん、こんにちは!
アメリカでも、暑い場所にはあるんですね。
パテイオのミスティングシステム、見てみたいな~
孤独死については、自分も周りもだんだん年をとってくると、考えが変わってくるようです。
「まだ生きているのよ~。自分もいつまで。。。」とお年寄りの会話に上る、そのお姑さんの話などを聞くたびに、孤独死できる人生の方が、と思うようになるそうです。
投稿: りり | 2012年8月27日 (月) 06時18分
レインボーさん、こんにちは!
私も、「冷蔵庫」というところに感心して写真を撮ってきてしまいました。
親は「こんなものに興味を持つなんて」と大笑いしていましたが。
高齢者になり、知り合いも高齢者が多くなると、私たち世代とは考えが変わるそうです。
高齢者の親世代や友人世代が自分の意思を持てない状態になり世話されていたり、管につながれて生かされている姿を見るたびに自分の姿と重ね合わせ、誰にも迷惑をかけることなく、一人でコロッと逝けたら、と思うようで。
自活する元気な友人たちは「孤独死、上等!」と口々に言うそうです。
ただ、白骨化したり、虫が湧いたりして発見されるのは、別な意味で周りに迷惑だろうと、早い発見を望まれるようです。
人生の終わりって。。。。。いろいろ考えさせられます。
投稿: りり | 2012年8月27日 (月) 06時22分
ミストは数年前から、人が多い場所でよくみかけます。
でも暑すぎる日が多い今年、逆に湿度が高くなって涼しくならない気がします。
投稿: くてくて | 2012年8月27日 (月) 11時13分
くてくてさん、こんにちは!
ミスト、よくあるのですね。
あまり役に立ってないですか?
あの、シューッというのを見ると涼しい感じがする、という気分的な問題なのかもしれないですね。
投稿: りり | 2012年8月28日 (火) 01時26分
日本滞在楽しまれたようですね(*^-^)
私は、ずーっと東京に住んでいますが、
実はつい最近まで、バスの青ベルト知らなかったんですよ~(/ω\)ハズカシーィ
なぜか、ここのところバスに乗る機会が多く、
ちらちら見える青ベルトにくぎ付けになりました。
私もりりさんと同じく、説明書きをじっくり見てしまいました
ほんと、気遣いがこまやか(細かい?)ですよね。
たまに、「こんなの必要か??」と思う事もありますけどね( ^ω^ )
投稿: you | 2012年9月 3日 (月) 23時32分
youさん、こんにちは。
そうですよね~! 気になりますよね!!
説明書を見てしまったということは、youさんも、つながれているベビーカーは見たことがないのですね。
ベルト使うのも、ちょっと勇気いりそうですよね。
ほとんど乗客がいないならいいのですが。
「こんなの必要か?」ありそう。
日本で、そういう物を見つけるの、楽しんでます。
投稿: りり | 2012年9月 4日 (火) 04時55分