学年を能力別クラスで指導
冬ぐらいから、小学校から単語テストの結果を持ち帰ってくるようになりました。
blockade
underneath
breathing
steaming
squeak
いつも、授業のボランティアでリーディングを見ていますが、その教材より難しいような。。。
娘から話を聞くと、
「それは、違うクラスで授業したときのテストだから。」
と言うのです。
どうして、違うクラスで授業?
よくよく聞いてみると、クラスのもう一人の女の子と一緒に別のクラスに行って英語の読み書きの授業を受けることがあるとか。
他の子たちも、みんなバラバラに分かれてグループになり、他のクラスに行く。数人は自分のクラスに残る、という話でした。
ちょっと何かある?
と思い、各グループのメンバーを聞いてみると、グループは能力別になっているのです。
そして、その能力別クラスでクラスメートになる子たちの中で、キンダーの頃のクラスメートを聞いてみると、他のクラスから来ている子たちもやはり同じよう。
つまり、各クラスから、同じ習熟度の子が集められ、能力別のクラスで指導されていたのです。
ただの公立小学校なのですが、アメリカでは、小さいうちから能力別の指導を受ける機会があることは珍しくないようです。
ただ、興味深いのは、そのことを、ほとんどの親が知らないこと。
日本だと、「こういう目的で、能力別にクラスを分けて指導をします。」「ある子供たちを集めて別授業をします。」などと説明があり、親たちから
「賛成!進度にあった勉強ができる。」
「反対!子供をレベル分けするなんて!」
などと展開して混沌としていくものだと思うのですが、アメリカでは何のアナウンスもありませんでした。
そして、あまり子供とのコミュニケーション時間を取れない家庭が多いようなので、親たちは、何も気づくことなく終わってしまうのです。
よく考えれば、能力別クラスで恩恵が大きいのは、一番習熟度の高いクラスと一番習熟度の低いクラスでしょう。
多くの子供たちは、それほどの恩恵があるわけではないので、わざわざアナウンスしなくても、ということなのかな。
それとも、学校での教育は、学校に任せているのだから、という親が多いのかな。
一番、習熟度の高いクラスでは、クラスの上位2人~5人くらい(絶対評価しているようで人数が違う)が集まります。
そして、学校の後は英語以外の母国語で過ごす子供、つまり一日の半分を母国語で過ごす子供は、ほとんどいないようなのです。
やはり、完全バイリンガル児にはハンデがあるのかも。
「ママ、これは目の毒だからしまっておいて。」
「そんなことを言われると、耳が痛い~!」
などと話す、うちの娘。
これだけバラエティに富んだ日本語が身についた分、英語環境で育つ子供たちは英語の表現がどんどん増えているのでしょうね。
今、英語力に問題がないことに安心する一方、これからは差がつくのかも、という不安が。。。
日本語は我が家にとって とても大切なので、英語は仕方がないのかなぁ、などと考えてしまっているのでした。
まぁ、何にしろ、先生方が、どのようにしたら生徒たちに有益なのか、いろいろ考えて実行してくださっているということは、ありがたいですね。
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