学校のリーディング力 強化プログラム
少し前になりますが、キンダーの2学期の成績表が、小学校から送られてきました。
前回の成績表よりも、ずいぶん項目数が増えています。
そして、前回レポートした「できる子に個別対応!アメリカ教育」内に記述した特別なカリキュラムを受けている子供には、もう一枚、成績表が送られるそうです。
このリーディング力アップの特別カリキュラムは、北米だけで 73,000もの学校が導入している Accelerated Reader というアメリカでは有名なソフトを使います。
Accelerated Readerでは、まず本を家に持ち帰って読み、一週間後、本を返すときにコンピュータでテストをして、どれだけその本を理解したかをチェックするのです。
正答率60%以上なら合格。
そして、少しずつ難しい内容の本に移行していきます。
現在、このカリキュラムを受けているキンダーの生徒は、Chapter Book(章に分かれた字の多い本)も がんばれば読める程度のリーディング力の子供たち数人だけです。
現時点で渡される本は一ページに40ワードくらいなものなので、子供は一人で楽に読むことができ、テストはとても簡単に感じられるだろうと思います。
そして、テスト結果はコンピュータに蓄積され、成績表を送るときに一緒に Student Record として自宅に送られてくるのです。
この Accelerated Readerは、キンダーの子供用というわけではなく、12年生までの通常はもっと大きな子供たちに使用されます。
公立小学校では、1年生までは選ばれた子供のみ、2年生は希望者、3年生からは全員が受ける学校などもあるようです。
一人ひとりの能力に合わせて、それも先生の手を煩わせることなく学力アップを狙えるというのは魅力ですね。
日本の公立校では、学力が高い生徒に対しては教師が対応する余裕がないといいます。
そのため、ある程度の能力がある子供たちは、通常の学区の小学校ではなく、もっといい中学に行かなければいい教育が受けられないと ものすごい受験熱。
学校現場では指導しきれない上位層の子供たちを「落ちこぼれ」とは逆の意味で、「浮きこぼれ」「吹きこぼれ」と呼ぶ言葉があるそうですが、このようなカリキュラムがあれば、一つの救いになるかもしれませんね。
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