お勧め 日本の絵本
しばらくぶりに、日本の絵本の紹介をします。
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秋山 あゆ子: くものすおやぶん とりものちょう
江戸を舞台にしたお話。主人公は虫たちで、細かくとてもよく描かれています。言葉の言い回しが難しい部分や慣れない単語が出てくるので、海外育ちの子には難しいかと思いましたが、ものすごく気に入りました。 また、十手、倉、掛け軸、床の間、ふすま、障子、畳、ぬれ縁、かまど、かめ、仏壇、火鉢、神棚、土間、柄杓、桶、戸棚、飴細工、駕籠などが、背景などに細かくきちんと描かれているので、この一冊で日本古来の物の語彙を広げられて、ものすごく重宝しました。毎年一時帰国したとしても、そのときに日本の伝統的なものを全て見せて記憶させるのは至難の業ですから。 -
浜田 廣介: 泣いた赤おに―浜田廣介童話集
「友情」を扱ったこの絵本、子どものときに読んだのを思い出しましたが、その頃は感動した覚えがありませんでした。青鬼の提案を「何か裏があるのでは?」と猜疑心を持ちながら読んでしまう大人も多いのではないでしょうか。浜田廣介の作品なので、とてもきれいな友情のお話です。最後に青鬼の手紙を読むときには、涙涙です。 -
林 明子: こんとあき
現代の名作の一つで、こんが小さい声で言う「だいじょうぶ、だいじょうぶ」という言葉が有名な絵本です。あきが生れたときから一緒にいる ぬいぐるみの男の子ギツネこん。なぜか人間のように動き、話をする生き物になっていて、あきと一緒に旅をするお話です。思いやりの心も教えてくれます。こんは、ぬいぐるみの作り方も公開されている人気者です。 -
野坂 勇作: しもばしら
「かがくのとも」シリーズ。男の子のはーちゃんが寒い朝に「しもばしら」を見つけ、観察したり、作ったりするお話です。水や氷について学べる楽しい本です。しもばしらを冷凍庫で作る方法まで出ているので、さらに子どもの興味を引きます。 -
土家 由岐雄: かわいそうなぞう
戦争の悲惨さを、血を流した人ではなく、動物の置かれた状態によって教える本なので、小さな子どもに過去の戦争を伝えるにはいい本です。爆撃によって動物園が破壊されたときに、動物が人に危害を与えるのを防ぐため、殺されることになった動物たち。餓死させられることになったゾウが、餌をもらおうと一生懸命芸をする姿。耐えられなくまって餌をあげてしまう飼育員。。。途中で泣けてしまいますが。 -
光吉 夏弥: おかあさんだいすき
私が子供の頃に読んだ本です。大好きなお母さんがよろこぶプレゼントは?自分が一番大切なものは何? 心が温まる2つのお話です。
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